2014-10-30

実践のために学ぶ、ということ

刺激!そう、刺激を受けて来ました!
大学改革研究会によるワークショップ「大学職員が研究すること 〜ものごとの見方、実践、そしてその成果〜」に参加したことで、です。




★開催目的など


このワークショップについては、公式サイトをご覧ください。開催目的は、「大学職員における研究活動の意味を考え、研究のきっかけ・方法の具体例を学ぶこと」でした。

大学改革研究会とは今までもご縁がなく、しかも主なターゲットは入職10年目までの若手だったようですが、思い切って参加してきました。
自分なりに日々学んでいることもありますので、よりそれを活かすことに繋げられれば、と思います。

終わってみれば、参加してとても良かったです。
学ぶことの意味を再確認したことはもちろん、頑張っている人たちがいることを再認識し、自分も大学や社会のために頑張りたい、と改めて思いを強めることができました!


★職員の研究って何のため?


お一人目の講師は、檜森茂樹さん(名城大学経営本部)でした。私よりいくつもお若い方でしたが、非常に積極的に頑張っておいでの姿が印象的でした。

お話の最大のポイントは、「学びをいかに実践で活かすか」という点でした。ご自身も大学や大学職員のあり方について大学院で研究されていますが、「そもそも研究者ではない」「研究活動は目的ではなく、あくまで手段」と指摘されていました。
「仕事の報酬は仕事であり、より良い仕事が回ってくるようになる」というお話は、聞き手にモチベーションを抱かせるものでした。


もうお一人の講師は、辰巳早苗さん(追手門学院大学学長室)でした。
辰巳さんもやはり大学院で学ばれ、ご自身の業務に活かされています。いくつかの職場を経験され、その中で学びの重要性を感じ取り組まれている内容について、お話を頂きました。

檜森さんのお話が正攻法的(?)なスタンダードなものであったのに対し、辰巳さんはご自身の経験を前に出したお話でした。ご自身の取り組み、悩み、紆余曲折を含めて率直なお話を頂き、檜森さんとはまた違った角度からメッセージを頂きました。


講演後はグループに分かれて、職員が研究する意味について、意見交換を行いました。
私の班のメンバーの多くは若手でしたので、自分が大学院に行った経験などをお話ししてみました。
私自身、学びを実務に活かしているとまで言い切れない状況ですが、少しでも若手の参考になればと思います。


講師お二人のお話は、大学職員の学びへの取り組みを違う角度から見たようで、とても示唆に満ちたものでした。お二人とも、ありがとうございました!
(このお二人を講師として迎えた事務局の人選は、隠れたファインプレーですね!大いに感謝しています)




★この日の結論的なもの


講師のお二人のお話、そしてグループ討論を通じて大いに刺激を受け、考えさせられました。この日考えたことをまとめてみます。

  • 高等教育機関の一員である大学職員が自ら学ぶことは、とても重要。迷っていいしちょっとずつでいいので、一歩ずつ前進する。
  • 学びは実践のために。何を学ぶか、学んだことをどう活かすか、よく考える。
  • 学生のために、大学のために頑張っている人は多い。みんなで励まし合って、よりよい社会へ!

これを機に、また頑張っていこうと思います!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
このところ、成長めざましい、きょーこ。いろいろと自我も出てきて、私たちは大変です。

自分の思うとおりにならないと、ひっくり返って泣いたり怒ったり。その代わり、嬉しいことがあると、とてもニコニコ。


この写真も、「うまい棒」をもらってこのスマイル!泣いたり笑ったりして、大きくなって欲しいと願います。

きょーこ、れいこ姉ちゃんの分まで元気に育つんやで〜!

2014-10-25

本+空間=?

図書館のイベントとしては、いささか異色でしょう。
ユニークな活動で知られる奈良県立図書情報館さんが、また斬新なイベントを企画してくださいましたので、行ってきました。



★「本+(hontasu/ホンタス)」


公式サイトによれば、「本+(hontasu)」は、以下のように説明されています。

「本+(hontasu)」は、本を軸に、まつわる周辺にもまなざしを向けながら、それをめぐる世界を考えようというイベントプロジェクトです。
イベントを通じて、単に本があるというだけではない、本と人や情報の集まる新たな“場”の可能性について考えます。

今回はその「本+(hontasu」シリーズの第1回として、トークセッション 「本+空間(hontasu 空間)Vo.1」が開催されました。
ゲストは、堀部篤史氏(恵文社一乗寺店長)・内沼晋太郎氏(ブックコーディネーター、B&B共同プロデューサー)・砂川昌広氏(とほん店主)という豪華ラインナップです。ユニークな店舗づくりをする書店の方々を迎え、「本のある空間」について考え、語り合おうというものです。


★パネリストのお話


独自の書店経営をされているお三方を講師に迎え、それぞれの思いや哲学について、お話をお聞かせ頂きました。

お三方に共通しているのは、(大規模書店ではないものの)自分の思いや演出で書店を魅力的な空間に仕上げ、顧客に愛されている存在にされている点です(以前の私の参加レポート:恵文社さんB&Bさん)。
それだけに、パネリストのお話やフロアを交えてのグループセッションはとても興味深いものになりました。詳しくは、当日の私のツイートのまとめで、ご覧ください。




★本+空間=?


このトークセッションを聞き、そして講師の皆さんと話して感じたのは、本というメディアの可能性です。
講師の皆さんはそれぞれの思いにより、実に多様性のある空間を創っておいでです。ビールを飲めるようにしたり、雑貨や家具を売ったり、4坪しかないお店を立ち上げたり。

こうした試みから、本というメディアが実にいろいろな広がり方を持ちうることを、再認識しました。「本ってスゴいやん!本を使って、こんなオモロいことができるやん!」と。(笑)

こうしたユニークな本屋から見てとれるように、本を介して多様な、そして何よりも楽しい空間を創り得ることは間違いないでしょう。
本の一冊一冊が著者の思いを代弁したものであるなら、それらを集めることは大勢の人間が集うことに近いのかもしれません。本が並べば、そこに何らかの文脈があるように感じるのは、その裏に一人ひとりの人間がいるからかな、などと思ってみたり。


会場には「みんなの掲示板」も。運営者の粋なしかけ!

転じて考えれば、こうした可能性を持つメディアを多く収集する図書館には、とんでもない可能性や魅力が眠っているように感じます。
この日のテーマに「本+空間」とありますが、実は「本×空間」だとか「本⊂空間」、もしかしたら「本⊃空間」だったりするのかな・・・とあれこれ妄想が広がります。

いわゆるサード・プレイスの話やラーニング・コモンズ設置の動きに見られるように、ここしばらくの図書館は、場としての機能を再定義する段階に差しかかっているのだと思います。その模索の中で、その場の中心である本というメディアの魅力に着目することも忘れてはいけないのでしょう。
自分の働いている場に、こうした魅力や可能性を感じられること、素晴らしいですよね!


このトークセッションでは、いろいろなことを考えることができました。パネリストの皆さん、そして素晴らしい機会をくださった運営サイドの皆さん、ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

今月20日は、れいこのバースデーでした。本当だったら、14歳になっていたこの日。
この日は、友人が来てくれたり、花を送ってもらったり。れいこの友達がプレゼントを持って来てくれたことが、本当に嬉しかったです!


夕食は、れいこが大好きだったご馳走を、妻がつくってくれました。食後には、これもれいこが大好きだった、お母さん特製タルトタタン。



れいこが星になって、はや2年半近くになろうとしています。れいこのいないバースデーは、これで3回目。ため息ばかりの寂しいバースデーです。

2014-10-17

NIIさんの大学図書館職員短期研修でお話ししてきました!

ライブラリアンならどなたでもご存じ、かの国立情報学研究所(NII)さん。
先日ご報告しましたが、そのNIIさんが開催される大学図書館職員短期研修に講師としてお招き頂きました。
今回はその1回目として、10月9日(木)に京都大学でお話をしてきましたので、そのご報告です。




★大学図書館職員短期研修@京都大学


この研修の目的は、「大学図書館等の活動を活性化するため、大学図書館等の職員が、今後の図書館の企画・活動を担う要員となる上で必要な、図書館業務の基礎知識・最新知識を修得する」ことです(充実のプログラムはこちら)。

全国から集まる35歳以下の若手ライブラリアン約80人に対し、自分の思いや考えを直接伝えられる機会など、なかなかありません。今回もご指名を頂き、私のお話が僅かながらでもお役に立つならと思い、お引き受けした次第です。

ちなみに今回は1回目で、来月も東日本会場(東京大学)でお話する機会を頂いています。




★大学図書館員のスキルアップ法


指定頂いたテーマは、「大学図書館員のスキルアップ法」です。
なかなかに奥深く、大勢に役立つようにお話するのは難しいテーマでした。本来であれば「こんな文献やサイトがあるよ」、「こんな勉強法があるよ」といった内容がスタンダードなのかもしれません。

ですがこの際思い切って、スキルの獲得手段・方法などは最低限としました。知識・スキルの取得よりも、自身が成長するためにライブラリアン・マインドを持って取り組んで欲しい、という話にしました。
(ここで言うライブラリアン・マインドとは、本や図書館が好きで、それを通じて大学や社会をより良いものにしていきたい、という気持ちのことです)

スライドはNIIさんがまだ公開されていませんし(後日Webサイトにて公開されます)、このブログでは東日本会場が終了したときにアップすることにします。話の主なポイントは、以下のとおりです。

  • 自分に必要なスキルは何か、スキルアップには何が必要か。それは、自館や大学の状況に応じて、自分で考えるべき
  • 目線の高い仲間と一緒に頑張ることで、いろいろな気付きがあり、それが成長につながる。大勢の仲間とつながろう!
  • 伝統的サービスで、高い評価を勝ち取れなかったライブラリアン。では、これからは?

これから受講する東日本会場の方もいらっしゃいますので、ネタばらしはこれくらいで。(笑)

この研修を通じ、自分自身もずいぶんといろいろ考え直すところがあり、私自身の成長にもなりました。貴重な機会を与えてくださったNIIの皆さん、京都大学の皆さん、ありがとうございました!




★出会いの場


こうした研修は、貴重な出会いの場でもあります。研修は4日間にもなりますし、グループ討論などもありますので、ヨコの繋がりもずいぶんと広がったようにお聞きします。
私が話した内容もまさにその点ですが、ヨコの繋がりをつくることが、こうした研修の隠れた主要目的であることは言うまでもありません。

大きかったのは、講演当日の夜、「井上さんを【迎え撃つ】会」を開催頂いたことですね。あの場で、大勢の交流がとても深まった気がします。開催くださったNさん、Iさんはじめ京都大学の皆さん、ありがとうございました!

私自身、当日の発表と懇親会にて、大勢の方々と出会うことができました。もともと受講生には知人が多かったこともあり、この2日間で受講生の大半とお近づきになることができました。このご縁を大事にしたいと思います。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今、ミスドでリラックマケットがもらえるキャンペーンをしています。

れいこが大好きだった、リラックマ。こうしたキャンペーンがあると、れいこのためにポイントを集めに走ってしまいます。今回もポイントを集めて、しっかりともらってきました。


れいこの闘病中、大勢の皆さんがリラックマを贈ってくださるので、れいこの部屋はリラックマ御殿でした。(笑)
ローソンのキャンペーンなどでもいつもポイントを集めてくれる友人もいて、今もれいこのためにリラックマグッズは増え続けています。

れいこ、喜んでくれているかな〜?リラックマ、大好きやったもんね!
お父さんたちの気持ち、れいこに届いたらいいな!

2014-10-13

「大学図書館研究会誌」と「図書館界」に私の駄文が

わざわざ、記事にするほどの話ではないのですけれど。
最近2本ほど、私の書いたものが雑誌に載りましたので、一応ご報告しておきます。




★大学図書館研究会誌


一つ目の記事は、私が所属していますダイトケンの研究会誌に、掲載頂きました。
「図書館における利用者とのコミュニケーションツールとしてのソーシャルメディア活用 ~大学図書館問題研究会 関西3支部新春合同例会開催報告~」と題したものです。

タイトルのとおり、ダイトケンの関西3支部新春合同例会について、開催に至る経緯からその日話し合われた内容までまとめたものです。
ちなみにこの合同例会は、私が支部長を務める兵庫支部が担当開催したもので、このブログでも報告しています。遠方から来てくださった方もいらして、非常に充実した学びの場となりましたので、ぜひご一読ください。


★図書館界


もう一つは、日本図書館研究会の「図書館界」に掲載頂きました書評です(書評というのも烏滸がましい感想文)。
取り上げさせてもらったのは、尼川洋子先生・石川敬史先生による力作・「図書館の現場力を育てる」です。

現場のスタッフに向けて、というコンセプトが非常に明快です。「人材育成研修」と「活性化戦略づくり」に焦点を合わせて解説したもので、例えば職場研修を任されたもののどうやっていけばいいか判らない、という人にとても役立つ1冊です。
徹底的に現場のライブラリアンを意識して書かれたものですので、そうしたニーズを持った人には最高の1冊であり、強くおススメします。


★ご感想を


私の文章は、いずれもアカデミックなものでも何でもなく、感想文程度のものではあるのですが、よろしければぜひご一読ください(それよりも、石川さんたちの「図書館の現場力を育てる」を読むことを薦めたいですが)。


我ながら駄文ですので、わざわざ探して読むようなものではありません。・・・が、たまたま目にした方は、良かったら感想をお聞かせください。罵詈雑言にならない程度に、控え目に(笑)。
Twitterなら@karatelibrarian、facebookなら@井上昌彦をつけて書いてくだされば、私にも伝わります。

それにしても!
どちらも刊行されてから、もう一月以上経つのですが、ほとんど誰からも反応もなく・・・(涙)。感想を伝えるに値しない駄文だったのか、図書館員は専門誌も読まないのか、あるいはその両方なのか・・・?いずれにしても、悲劇。(笑)



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
このところ、どんどんお利口さんになる、きょーこ。
親のすることをよく見ていて、いろいろと真似をするようになりました。

髭剃りを使ってみたり(もちろん電源は切っています)


お父さんのお髭を剃ろうとしたり


真似をする仕草に愛嬌があり、笑いが絶えない井上家です。

ここにれいこがいてくれたら、本当に心の底から笑えるのになあ・・・。もう二度と自分が心の底から笑う日は来ないのだろうな、とも感じています。
たった一度だけでも、れいこにきょーこを抱かせてやりたかったなあ・・・。

2014-10-09

INFOMATESでお話ししてきました!

皆さん、台風18号は大丈夫でしたでしょうか?
かなりの被害も出ているようですね。今週末には、次の19号が迫ってくるようで・・・お互いに気をつけましょう!




★第24回INFOMATES研究会


先日の記事でご案内しましたように、第24回INFOMATES研究会にお招き頂き、ラーニング・コモンズ(以下、「ラーコモ」)についてお話ししてきました。


この日は「超入門!大学図書館とラーニング・コモンズ」と題し、企業の情報部門など、大学図書館以外の館種の方々を主な聞き手に想定しました。タイトルのとおりラーコモの超入門編とし、ラーコモを全く知らない方でも理解できるようにお話ししました(つもり)。






画像をたくさんお見せし、特徴的な部分の紹介を前面に出しましたので、ラーコモがどんなところか、何となく伝わったかもしれません。

その後、大学図書館がこの10年ほど目指してきた部分、その背景でもある大学図書館の変化や高等教育改革の流れなどについて、簡単にご紹介しました。
その上で、ラーコモにみられる大学図書館の変化をベースに、テーマを自由に設定したグループ討論をしてもらいました。

大学図書館以外の皆さんに、こうした大学+大学図書館の志向や挑戦について知ってもらい、それぞれが考えるヒントになれば幸いです。


★アンケート結果


事後アンケートで、参加者に当日の感想や評価を頂きました。
内容に関する評価は5段階で平均4.1点、話し方に関する評価は4.2点でした。ちょうど半数が満点をくださった一方で、2点評価が複数あり、反省することしきりです(正直、今まで2点評価を受けたことはなかったので・・・)。

自由記述を見れば、どうやらイメージされていた内容との食い違いがあったようで、それが低評価された原因でもあるようです。
今回は参加者の館種がまちまちだった上、そもそも図書館員でない方々の参加も多く、聴衆にバラツキのある研修の難しさを感じました。聞き手のニーズを想定し、誰に何を伝え考えてもらうかを、もっともっと考えなければいけないな、と感じました。

他方、全回答の半数が5点満点を頂き、うまくターゲットやニーズが噛み合った方には、それなりに有意義な機会を提供できたようにも思います。

私的には、大学図書館以外の方々を対象にお話をする機会を頂きましたことが、非常に嬉しいことでした。それも、ご来場くださった皆さんとINFOMATES運営サイドの皆さんのおかげです。貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました!
(ご期待に応えられなかった皆さんには、申し訳ありませんでした)



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
もう何度目になるでしょうか、今月もれいことお別れした6日を迎えました。

一昨年6月6日にれいことお別れしてから、毎月6日は私たちにとって、いささか気持ちの重い一日です。
毎月この日は、妻がれいこの好きだった料理を出してくれます。この日は、れいこの大好きだった栗ごはんと、食後のデザートにもちっぷすを食べました。


食卓についているのが、うそれいこでなくて本当のれいこだったら、どんなにこの料理を喜ぶだろう・・・叶わぬことと知りつつも、そう思わずにはいられない毎月6日です。

ふぅ、寂しいよ、れいこ。

2014-10-05

愛知図書館協会でソーシャルメディア研修会の講師をします

今日は嬉しいオファーを頂きましたので、ご報告+ご案内しておきます。




★ソーシャルメディア研修会@愛知図書館協会


この度、愛知図書館協会からお招き頂き、ソーシャルメディア研修会で講師をすることになりました。
「伝わる!つながる!図書館でソーシャルメディア」と題した話をした後に、県下の数件の事例報告を頂き、グループ討議を行う予定です。図書館でどのようにソーシャルメディアを用い、どのように利用者とコミュニケーションを取るか、フロア全体で考えていければと思います。

愛知図書館協会は、公共図書館69館、専門図書館4館、大学図書館22館、その他4館、個人会員52名からなる団体です。構成比からいって、公共図書館・大学図書館の来場が多いと思いますので、そこにウェイトを置きつつ、館種を超えたエッセンスの部分をお話できればと思います。


私はお話や研修をさせてもらうときに、いつも言っていることがあります。
それは、こうした講演や研修は皆さんがご自分で考えるヒントに過ぎない、ということです。今回も講演やグループ討論の用意をしていますが、直接見聞きできることなど、限られたことです。どれだけ研修を活かせるかは、研修後にどれだけご自身が本気で考えるか次第です。

私も、皆さんがご自身で気付き考えるためのヒントになる研修にするべく頑張ります!
愛知図書館協会の方々も思いを持って準備にあたってくださっていますし、素晴らしい会場も用意くださっています。それに応えるためにも、頑張りたいと思います。

加盟団体・個人会員の皆さん、ぜひこの研修にお越しください!




★余談2点


●余談その1。
あまり思い出したくないのですが(苦笑)、私は短大図書館におけるソーシャルメディアをテーマに、修士論文を書きました。れいこのことで中断し、復学後に数ヶ月でやっつけ仕事をした、噴飯ものの修論なのですが・・・。
大学院で学んだこと、考えたことを、少しでも提供できればと思います。

●余談その2。
私にとって、愛知はとても大好きな場所です。妻の実家でもあり、頻繁に訪れています。
愛知とは、いろいろなご縁があります。昨年、私立短期大学東海・北陸地区図書館協議会で講師にお招き頂いたこともありました(報告その1その2)。

私的にもライブラリアンの交流会を度々開催していますし、関西ライブラリアンおもてなし隊から暖簾分け(?)した、東海ライブラリアンおもてなし隊も立ち上がりました。この11月にも、ナゴヤで日本一早い、第100回全国図書館大会シェア会!を企画しています(参加者絶賛募集中)。

こんなこともあり、東海方面のライブラリアンの知人も、今は70〜80人ほどにもなりました。大勢の仲間がいる大好きな愛知で、このような機会を頂きましたこと、とても嬉しく思っています。感謝の気持ちで、頑張ります!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
昨日、きょーこは初めて図書館で自分の絵本を借りました!


エリック・カールの「はらぺこあおむし」、レオ・レオニの「あおくんときいろちゃん」、五味太郎の「これははこ」の3冊です。初回ということもあり、超豪華ラインナップです!他の候補も含めて私が並べたうち、きょーこが手を伸ばしたのがこれらでした。

きょーこは本当に、絵本が大好きです。「ご本、読もう!」と声をかけると、ヨチヨチ歩いてきて、私の膝の上に座るようになりました。
きょーこもれいこのように、本の大好きな子に育って欲しいと思います。

2014-10-04

開催します!
日本一早い、第100回全国図書館大会シェア会!

以前から、1回あたりの文字数を減らそう減らそうと思いつつ、なかなか減らせないこのブログ。ダラダラ長くなるし、更新頻度は落ちるし・・・で、何とか改善したいと思っていました。

先日とあるブログが読みやすく、文字数をチェックしてみると、だいたい1,600〜2,000字でした。どこまで実現できるか判りませんが、今後おおむねこの文字数を目指していくことにします!(宣言!・・・でも、ドリーム?)


ちなみに、前回の記事「考えたい、震災対策。広げたい、saveMLAKメソッド」が、2,400字くらいです。これだと、少し長い感じがしますよね。
これでも自分としては、言いたいことをかなりガマンしているのですが・・・これから、頑張ります!


★日本一早い、第100回全国図書館大会シェア会!


さて、まもなくJLAの第100回全国図書館大会ですよね。参加される方も、多いのではないでしょうか?私は残念ながら参加できませんが、大会翌日に愛知に行きますので、悔しさ半分でこのイベントを企画しました。

シェア会といっても、個人発表などは行いません。記念すべき第100回全国図書館大会をネタに、ご飯を食べながらライブラリアン同士が交流できたらいいな、と思っています。仲間をつくりに、気軽にご参加ください。

★日本一早い、第100回全国図書館大会シェア会!

【主催】
井上昌彦@空手家図書館員
【開催主旨】
まもなく開催されるJLAの第100回全国図書館大会をネタに、ライブラリアン同士が交流する場を設けます。大会に参加された方は、ご飯を食べながら、周りの人に感想などを聞かせてあげてください。
全国大会に参加した人も参加できなかった人も、大いに交流を深めましょう!
【日時】
2014年11月2日(日)18:00-(遅刻・早退でも歓迎!)
(翌3日(月)は祝日ですので、参加しやすいですよ〜!)
【場所】
JRナゴヤ駅徒歩圏(調整中)
【参加資格】
図書館に関心のある方なら、どなたでも。図書館員の場合、特に専任でない方、派遣・委託の方を大歓迎!(所属を公開しにくい方は、館種等のみでOK)
【定員】
15〜20人程度(先着順)
【参加費】
4,000円程度(予定)
【お申し込み】
10月19日(日)までに、karatekalibrarian@gmail.com宛メールにて。お名前・ご所属をお知らせください。


皆さん、どうぞお気軽にご参加ください!
また、東海方面にご友人のいらっしゃる方は、ぜひこの件をご周知ください。いつも初対面の方が多くいらっしゃいますので、どうぞお気軽に。

それと、例によって幹事を、絶賛大募集します!
いつも言い出しっぺになるだけで何もしない私としては、今回も幹事を丸投げしたいと思っています。お店の手配・予約・会計をしてくださる方、ぜひ立候補ください(参加者みんなに感謝されるだけという特典つき)。

(2014.10.10追記)
幹事への立候補を頂きましたので、幹事の募集は終了します。参加者は、引き続き募集します。




●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
2日(木)で、きょーこは1歳2ヶ月になりました。また元気に一ヶ月を過ごすことができ、本当に嬉しいです。


れいこのことがあり、わが子が健やかに育ってくれることに、本当に喜びを感じます。
私たちの願いは、れいこの分まで、強く元気に育って欲しいということだけです。

れいこ、きょーこをずっと見守ってやっていてな!

2014-10-02

考えたい、震災対策。広げたい、saveMLAKメソッド

9月14日(日)〜15日(月)にかけて、横浜で震災訓練プログラム saveMLAKメソッド ファシリテーター育成講座を受講してきました。受講も終え、晴れてファシリテーターとなりました。
この受講を通じて震災対策の重要性を知り、いろいろと考えることができました。




★saveMLAKって? 震災訓練プログラムsaveMLAKメソッドって?


saveMLAKについては、ご存じの方も多いでしょう。公式サイトには、以下のように記載されています。

saveMLAKは博物館・美術館 (M) 、図書館 (L) 、文書館 (A) 、公民館 (K) (M+L+A+K=MLAK) の被災・救援情報サイトです。被災地域の各施設の被災情報を集め、必要とされている情報を発信しています。


そしてsaveMLAKメソッドとは、「鈴木光氏(総務省消防庁防災図上訓練指導員、防災ファシリテーター)の監修のもと、社会教育文化施設での訓練等に使える震災訓練プログラム」です。
震災訓練プログラムを実施・運営できるファシリテーターが各地で必要とされており、今回はそうした人材を育成するための研修として開催されました。

詳しくは割愛しますが、実はこの企画そのものにもタッチしていました。運営サイドにも身を置きつつ、今回は一受講者としても参加してきた次第です。




★大震災シミュレーション


この研修では、震災が発生したシチュエーションを具体的に想定し、いきなりロールプレイに参加します。
想定では私は横浜市内の小さな公共図書館の非常勤職員で、勤務中に震度6クラスの地震に襲われる、というものです。

ロールプレイでは、他の受講生が館長であったり、専任職員であったりします。本番さながらに、そうした人たちと声を掛け合いながら、次々と起こるトラブルに対応しなければいけません。
例えば館長の骨折、利用者の避難誘導や離散した家族への対応、取り残された人の救援や行政本部への報告要請などが次々に起こります。それらに対し、ロールプレイでその瞬間瞬間で対応していくのです。

こうしたシミュレーションをしてみると、自分たちがこうした危機に対して、いかに準備不足かよく理解できます。それはもう、自分たちで驚くほどに。(笑)

準備不足というのは、消化器、担架、ハンドマイクなどといった物品の面だけではありません。何よりもまず、私たちがリアルに震災を想像できていないことが、一番の準備不足と言えるでしょう。




★シナリオ作成を通じて


震災訓練の重要性を把握したところで、自分がトレーニングを施す側になったつもりで、震災訓練プログラムのシナリオを作成していきました。先に体験したシミュレーションを、自分の職場用に一から作り直してみるのです。

作成に先立って、総務省消防庁の防災コーディネーター・鈴木さんたちから説明・指導があり、その意義についてしっかりと理解した上で臨むことができました。

私も自分の職場で大震災が起きた場合を想定し、シナリオを書いていきました。
大震災が起きたら何が必要か。職場でどんなトラブルが起き得るか。自分は最初に何をするべきか。一番起きて欲しくない季節や時間帯では、どのように対応するのか。自分自身、こうしたことをリアルに想像していないことが、よく判ります。

皆さんは、震災をどれだけリアルに想像し、対策をとれているでしょうか?
例えば、ハザードマップです。勤務先がある県や市のハザードマップを調べてみたことはありますか?私も調べてみましたが、職場が意外に強い地震が起き得るエリアであることが判り、驚きました。

夜間などの体制は、どうでしょうか?私の図書館では、夜間や日曜は業務委託スタッフが2名いるだけです。その2名しかいないときに、どのようにこの危機に対応するか、ほとんど考えられていませんでした。

シナリオ作成を通じ、より深く震災訓練の重要性を理解し、危機管理を考えることができました。


★震災訓練の重要性


震災訓練の重要性は、言うまでもありません。
上でも書きましたが、ほとんどの人や職場では、リアルな想像をしていないと思います。私はこのシミュレーションに参加し、そして自分の職場が被災するシナリオを作成することで、ようやくそのことに気付くことができました。

おそらく、ほとんどの図書館ではそうした危機意識、そして対策が不十分だと思います。今回こうしてsaveMLAKメソッドを学び、認定ファシリテーターとなったことですし、ここで得たスキルや気付きを大勢のライブラリアンと共有できたらと思います。



今回、育成講座を開催するにあたって運営サイドで強く意識したことの一つが、全国各地のいろいろな人たちに参加してもらおう、ということです。
実際、北海道から沖縄までにわたり、大学・学校・公共・専門図書館から参加頂くことができました。それぞれが自分の地域・館種の中で、ファシリテーターとして震災対策を進められれば、と思います。

私自身もかつて阪神大震災を被災した経験も活かし、少しずつでも震災対策に取り組んでいきたいと思っています。

防災コーディネーターの鈴木さんはじめ皆さま、ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今回、こんな話を書きましたが、実は震災の話はいささか苦手でもあります。



東日本大震災が起きたのは、2011年3月。この震災から少し後にれいこの脳腫瘍が発症し、闘病生活に入ることになりました。

私にとっての東日本大震災は、れいこの闘病と重なる記憶で辛いものです。しかも、れいこのことにかかりきりで、震災直後に何もできなかったという後ろめたさもあります。
震災直後に賛同し、一緒に始めた「だれでも・どこでも Q&A図書館 ~史上最大のレファレンスサービス~」も何もできないまま、抜けてしまった後悔もあります。

震災だけではないのですが、いろいろなことがれいこと結びついています。
自分でも整理しきれない、複雑な気持ちです。