2013-11-30

図書館総合展回顧録(その5)

図書館総合展から、はや一月。
のんびり続けてきたこの回顧録、ようやく図書館総合展のレポートが終わり、今回はオプショナルツアーの報告です。


なお、前回までに書いてきた、「図書館総合展の参加心得3ヶ条」第1回第2回第3回第4回も、併せてご覧ください。


○しぶたんオプショナルツアー

図書館総合展最終日の翌日、「しぶたん」こと澁田さんによるオプショナルツアーが開催されました。

しぶたんは、日本中の図書館を見て歩き、非常に多くの経験と見識を持った方です。
この日も1日で4館を見学するハードスケジュールでしたが、しぶたんのガイドのおかげで、とても楽しくいろいろと勉強することができました。

このオプショナルツアーについては、しぶたんのブログ「しぶろぐ」や、一緒に見学した齋藤祐子さんによるレポートが詳しいですので、そちらもぜひご覧ください。


○武蔵野プレイス


最初の見学は、かの武蔵野プレイスでした。
噂には聞いていましたが、従来の公共図書館のイメージと明らかに違うこの空間には、非常に驚かされました。

図書館だけでなく、生涯学習センター、市民活動センター、青少年センターなどの機能を併せ持ち、人と情報の交流で新たな創造を生み出そうというそのコンセプトが最大の特長です。
図書館のみならず、現在の公共スペースに求められるものを具現化したものと言えるでしょう。


図書・資料の配置や各種施設にも工夫が凝らされ、本当に魅力的なスペースでした。自分が地元育ちだったら、学生時代にたくさん通っただろうなあ、と本気で思います。

館内はいろいろな施設・設備があり、ユニークな工夫もたくさんあったのですが、利用者さんへの配慮から写真撮影を控えました。代表のしぶたんが写真を取ってブログにアップしてくれていますので、そちらをぜひ!

公共施設で、こうした従来と違う価値観を打ち出すのは、さぞや大変だったこととお察しします。今までにない連携をつくり、こうした空間を生み出した関係者の努力に、頭が下がります。

名高い武蔵野プレイス、さすがの場所でした!


○国際基督教大学(ICU)図書館


続いては、ICU図書館を見学しました。
2013年4月にグループラーニングエリアを設けたばかりの館内は、とても快適でした。いろいろな工夫がされていて、小さめではありますが、学生さんが使いやすそうな学修空間が誕生していました。


そして、国内での先駆例として知られた、自動化書庫も見学させて頂きました。


ICU図書館は大規模館ではありませんが、とても丁寧に創り込まれた図書館でした。
春の大阪市立大学ワークショップでお話をお聞きしていたとおり、理念を大事にした図書館であると感じました。

春のワークショップに続き、この日もご案内くださったHさん、ありがとうございました!


○国立天文台


しぶたんツアー3ヶ所目は、国立天文台その図書室でした。


図書室は、いかにも専門図書館といった面持ちで、天文関係の文献が非常に充実していました。ひたすら天文関連の独自分類・配架も、ライブラリアンにとっては興味深いところでした。


こうした専門図書館は、その独自の専門性や、自身の持っている深みを上手にPRしていけたらいいですね。


○三鷹市星と森と絵本の家


そしてこの日最後の見学ポイントは、三鷹市星と森と絵本の家でした。
正直なところ、ここのことは全く知らなかったのですが・・・とても素晴らしい空間で驚かされました!

この家の理念は公式サイトをご覧頂くのが一番いいでしょう。自分が子どもの頃を思い出させるような、そしてわが子を連れて通いたくなるような、本当に素晴らしい場でした。
多くを語る余裕がありませんので、せめて写真を多めにアップしておきましょう。


何も用がなくてもわが子を連れて休日を過ごしに行く、そんな感じの空間でした。
館長さんはじめスタッフの皆さん方も気さくで、いろいろなお話を聞かせて頂きました。武蔵野プレイスでも思いましたが、近所にこんな場所があれば・・・と思わされるところでした。

ある意味、今回のしぶたんツアーで一番の収穫は、この三鷹市星と森と絵本の家でした。
同じ公共の施設でも、先駆的な試みで全国に知られる武蔵野プレイスとはまた違った持ち味で、しっかりと住民のハートをキャッチしていました。

現代のニーズに適合して地域に密着する武蔵野プレイスと好対照でありながら、住民のニーズに応えたいという点が共通しているところが、面白いところですね。図書館の持つ幅のようなものを感じます。
こうした両者が補い合って、より地域に根ざした公共空間をつくっていければ・・・そう思わせる両館でした。


○番外編:居酒屋Nにて交流会


この見学後、とあるライブラリアンの営む居酒屋(?)に遊びに行きました。大勢のライブラリアンが集まって、大いに賑わい、いろいろと交流を深めることができました。
(ここで「ライブラリアン」と言っているのは、いわゆる図書館員という意味ではありません。私は「ライブラリアン」という言葉を、図書館に対して情熱や見識を持ち図書館のために働く人を指して使っています)

自分にとっては、「いつものメンバー」ではない方々との交流会、とても楽しかったです。ここでも、しぶたんにはお世話になりました。何より、居酒屋亭主のNさん、ありがとうございました!


○最後に


以上、しぶたんオプショナルツアーの報告でした。
図書館総合展に負けず劣らずの素晴らしい企画で、本当に楽しい時間でした。澁田さん、ご一緒くださった皆さん、ありがとうございました!

それにしても、しぶたん、本当に素晴らしい活躍ぶりです。
自分よりいくつもお若いのに、こんなに頑張っている人を見ると、自分も負けずに頑張りたいと思います。彼を見ていると、個人の活動ベースでも、こんなにもやれるんだということを感じます。

彼の情熱を見習って、自分も少しでも図書館界を良くするために、世界をもっと幸せにするために頑張りたいと思います!


次回は、いよいよ図書館総合展回顧録、最終回です。
しぶたんオプショナルツアーも終わり、私的見学してきた2日間のレポートをしたいと思います。どうぞお楽しみに!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

いよいよ妻の育休が終わり、今日から復職ということになりました。少し前から慣らし保育に通っているきょーこも、毎日登園することになります。


保育園は私の出勤ルートにあるので、毎朝おんぶして連れて行っています。
きょーこが寒くないように、おんぶした上からさらに包んでいるので、頭の上の方しか見えません。(笑)

れいこもこうして毎日毎日、保育園に連れて通っていました。れいこは近所だったので、ある程度になってからは歩いて通っていましたね。

つないだれいこの手の温かさが、忘れられません。

2013-11-28

世界の童話図書館@西葛西駅前、待望のオープン!

いまだに、図書館総合展+関東図書館ツアーのレポートが続いているこのブログ(「図書館総合展の参加心得3ヶ条」第1回第2回第3回第4回)。


今日は嬉しいニュースが飛び込んできましたので、そちらのレポートをすることにします。図書館総合展+関東図書館ツアーのレポートは、一休み。


○世界の童話図書館@西葛西駅前、待望のオープン!

先週末、また新しい取り組みがスタートしました。
知る人ぞ知る「世界の童話図書館@西葛西駅前」が、待望のオープンを果たしました!(公式サイトブログ


この図書館のことをご存じだった方は、かなり少ないのではないでしょうか。
とある団体さんの思いがあり、ここしばらく水面下で準備が進められていたようです。そしてこの度、決して大規模図書館とは言えないものの国内外の童話1,000冊を揃え、誰もが使える公共の図書館としてオープンしたものです。

先週末はオープンするなり、初日から非常に多くのお子さん・家族連れが訪れ、大盛況とのことです。図書館は、限られたスタッフとボランティアさんたちで運営されていますので、嬉しい悲鳴をあげていたかもしれませんね。(笑)


○初代館長は・・・?

この図書館の開設を一手に担い、初代館長に就任したのが、元・ゆうき図書館副館長の笹沼崇さんです!

お名前を聞いて、驚く方もいらっしゃるでしょう。
非常に精力的な活動を続けられている方ですので、ご存じの方も少なくないでしょうね。私もお目にかかるまでは、「ず・ぼん」での討論などを眩しく拝見していました。

笹沼さんは、ご自分にスポットライトが当たることを好む方ではありませんし、諸般の事情でオープンまであまり積極的にアピールもされなかったようです。そのため、この図書館のことは、図書館界でもあまり話題になってはいませんでした。


私的なことを言えば・・・私、笹沼さんにかなり惹かれています。本気で慕っています。(笑)
<図書館総合展最終日も、夜中から始めて午前2時頃まで2人酒をしていました。(笑)

淡々としていて、それでいてデカい。自分は黒子でいいから、若いヤツでやってみろよ。そんな感じのお人柄です。何かこう、私が持っていないものをしっかりと持っていると思える人ですね。
近いところで言えば、「版元×図書館交流会@図書館総合展」も、もともと笹沼さんが私にプッシュ(無茶振り?)してくれたおかげで実現したものです。

その笹沼さんのプロデュースするこの図書館、間違いなく魅力あふれる図書館になると断言します!

笹沼さんが、人を惹き付けるものがあるのでしょう。この図書館のことを、私の知人だけでも何人もがいろいろなことを手伝っています。
読み聞かせのボランティアをしている人、元SE、トサケンメンバーでもある若手図書館員など大勢が集って、勝手連のようにこの図書館を応援しています。大勢の思いが宿った図書館、と言えるかもしれません。


ゆうき図書館を去り、そしてこうした図書館の立ち上げに関わることになった笹沼さん。
こうした大勢のサポートも得て、何か面白い図書館をつくってくれるんじゃないか、と強い期待感を持ってしまいます。大げさに言えば、こうした巡り合わせも運命めいたものなんじゃないか、みたいな。
<さすがに、ちょっと言い過ぎたかな?(笑)

ですが、この世界の童話図書館@西葛西駅前が楽しみなのは、本当です!
次に上京するときには、必ずこの図書館に寄らせてもらうことにします。またこのブログでも、レポートしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

笹沼さん、サポーター(?)の皆さん、頑張ってください!応援しています〜!


○(広報)「関西ライブラリアンおもてなし隊」(第2回)一般参加者、募集中!

「世界の童話図書館」とは何の関係もないのですが、先日ご案内しました「関西ライブラリアンおもてなし隊」のことでPRを。

前回書きましたとおり、第2回おもてなし会が12月5日(木)に開催されます。
ゲストは、かの「明治大学学術・社会連携部 和泉図書館事務長兼ツアーガイド」でいらっしゃる坂口雅樹さんです!18:30から勉強会、20時から懇親会を行います。

今回はせっかくの機会ですので、隊員でない方々にも参加頂けることにしました。勉強会、懇親会のどちからだけでも参加可能ですので、お気軽にお申し込みください。

参加ご希望の方は、12月3日(火)20時までに、karatekalibrarian@gmail.com宛にお申し出ください。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

このところの冷え込みで、風邪がずいぶんと流行っているようですね。
私もこの数日体調不良で、今日の午後は大事を取って早退させてもらいました。妻は、今日はもう完全にダウンです。


きょーこもそろそろ、免疫が切れる頃。私たちが、風邪をうつさなければいいのですが・・・。

お兄ちゃんやれいこも、保育園に行きだしたらすぐに風邪をひいていましたから、半ば諦め気味ですけれどね。
れいこはよく高熱を出して、点滴を打たれていたなあ・・・そんなことを取り留めもなく思い出す、秋の夜長です。

2013-11-25

図書館総合展2013回顧録(その4)

いまだに続いている、図書館総合展2013回顧録。
もう完全にタイムリーさはなくなっているのですが、引き続き、第4回をお送りします。


今回は、10月31日(木)の分をレポートします。図書館総合展4日目(パシフィコ横浜では3日目)、公式行事としてはこれが最終日になります。
今回も、特に印象的だったフォーラム+自分イベントについてのみのレポートですが、ご容赦ください。

なお、先日書いた「図書館総合展の参加心得3ヶ条」第1回第2回第3回も、ぜひご笑覧ください。


○伝統と革新の新図書館~立教大学池袋図書館開館から1年~「本気で勉強したくなる図書館」をめざして

今、大学図書館の世界で最も注目されている図書館の一つ、立教大学池袋図書館。
そこに込められた思い、コンセプト、そしてそれを実現するための機能などについて、小圷守氏(立教大学図書館)と原田由紀氏(株式会社日建設計)が語ったフォーラムです。

最初は、原田氏のお話でした。設計にあたって腐心したこと、心がけたことなどをお聞かせくださいました。音・明るさ・歩行感等、諸々の心配を、試行錯誤・検証しながら決定していった過程などを知ることができました。

小圷氏からは、主にコンセプト的な部分のお話がありました。
閲覧→学習支援、個人学習→グループワーク、図書館資料→コンピュータ、利用→滞在といった環境の変化への対応を意識されたようです。図書館の目標の一つとして、学生の情報リテラシー能力向上があり、そこに大いにこだわった様子です。

完成した図書館は、とても素晴らしいものです(私もこの2日後に見学に行きました。詳細は次回)。新しくて大きな器をつくっただけであれば、こんなに話題になることもなかったでしょう。

素晴らしいと思える点は、豪華な建物や施設・設備ではなく、その理念がしっかりとしている点でした。図書館が提供すべきもの、学修支援として担うものを明確にし、それを実現した図書館だと思いました。

その点からすれば、このフォーラムも立教大学さんがこんな図書館をつくった、という話ではありません。
立教大学さんがこういった教育をしたいと思った、だからこうしたことを考え、結果としてこうした図書館をつくった、というプロセスの話です。このフォーラムでそのプロセスについて学ぶことを通じ、私自身の図書館のこともあれこれと考えさせられました。


○「専門図書館」利用してますか?〜図書館員でも意外と知らない?! その魅力・実力〜

このフォーラムは、(運営委員会と一緒に)専門図書館協議会が主催されました。
ユニークなお立場のパネリスト3人さんに、いろいろと話をお聞かせ頂き、それをもとにフロアを交えて討論を行いました。

専門図書館というのは、私たちにとっても非常にユニークで、かつ貴重な情報を持つ存在です。お話を伺う中で、専門図書館の状況についても理解が深まりました。

討論の中でも発言の機会を頂きましたが、専門図書館はおしなべて、もっともっとその魅力を発信していくべきですね。
多くの図書館の中でも一際個性的で、貴重な情報を持っているのですから、それを社会の財産として知らしめるべきだと思いました。多くの専門図書館は、一般にも門戸を開いているのですから、なおさらのことです。

私も小さな短大図書館にいるので判りますが、多くの専門図書館は人員が少なく、余裕がないのだと思います。
ですがそんな中でも、エル・ライブラリーのように対外的な場に出て、PRもしっかり行って、知名度の高い図書館もあります。エル・ライブラリーのような図書館を見習い、どんどんと世間に対して情報発信してもらえればと思います。

そうした姿勢を見せることができれば、他館種などからも調査依頼を出したり、利用者さんに案内したりすることもできます。また、こちらから情報や資料を提供することもできるしょう。
そうした点では、むしろ専門図書館こそ、他館種との繋がりを持つべき存在だと感じました。

都合よく妄想すると、「ライブラリアン同士をつなげる」ことをミッション+行動指針に掲げる自分が、何かお役に立てないかなあ、とも思いました。
専門図書館の皆さんとお近づきになることができれば、及ばずながら何かできることがあるのかもしれません。自分がミッションに従い、図書館界のため、社会のために何か役に立てれば本当に嬉しいので、自分の妄想リストに残しておきます。(笑)

それこそ、エル・ライブラリーからは「広報大臣」のポストまで頂いてもいますしね。(笑)


○版元×図書館 交流会@図書館総合展

最終日の夜は、以前から企画していた版元×図書館 交流会@図書館総合展を開催しました。

これは、私が入っている版元ドットコムメーリングリストでの話がもとになって、実現したものです。
もっとも、元・ゆうき市のSさんの無茶振りと、ポット出版のSさんの後押しがなければ、開催に踏み切れなかったと思います。この開催は、本当にお二人のおかげです!


特に趣向も凝らさず、参加者同士で自由に語り合ってもらおうという、この企画。当初20名の予定が満席となり、30名にまで増やして開催したものです(それでも満席になり、当日参加をお断りしなければいけませんでした)。

普段は会えない、同じ本の世界の仲間たち。
そんなメンバーが全国から集まり、日付が変わる頃まで大いに飲み、語り合った素晴らしい一夜になりました。

ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!
また、言い出しっぺをしただけで何もしなかった私に代わり、当日の幹事をしてくれたカーリルのまっさえさん、愛知の小鼠さん、いろいろとありがとうございました!

ぜひまた、これからもこうした交流の場を持ちたいと思います。ご参加くださった皆さま、次回もぜひいらしてください!ありがとうございました。


○感謝

図書館総合展の回顧の最後に、感謝の言葉を。

まず、お会いすることのできた皆さまへ。旧知の方、初めてご挨拶のできた方、ありがとうございました。
こうした場でお会いできたことを、とても嬉しく思っています。また、私のイベントにご参加くださった皆さんには、改めてお礼を言いたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

そして、出展くださった企業・団体の皆さま、後援等の関連団体の皆さま、ありがとうございました。
皆さんのご協力なしには、図書館総合展は成り立ちません。物心両面で図書館総合展を支え、また日頃から図書館界を支えてくださっていることに、深く感謝します。

そして最後に、図書館総合展運営委員の皆さまへ。
毎年、このような貴重な機会を提供くださっていますこと、本当に感謝しています。図書館界最大のイベントとなったこの図書館総合展を運営することの大変さは、並大抵のことではないと思います。

私も運営協力委員になって、(ほんの一部かとは思いますが)皆さんの大変さが垣間見えるようになり、改めて感謝する次第です。
及ばずながら、広報を中心に、これからも少しでも協力していくつもりですので、よろしくお願いいたします。

来場者の皆さんには、こうした企業・団体さん、運営委員の皆さんのご尽力があることを、決してお忘れにならないようにしてください。

皆さん、ありがとうございました!来年も、横浜でお会いしましょう〜!
(関西へお越しの際は、「関西ライブラリアンおもてなし隊」にご一報くだされば、一席設けますよ〜)


これにて、図書館総合展4日間のレポートを終わります。
あと3日関東に残って、オプショナルツアーに参加したり、私的見学に行ったりしましたので、次回まとめてご報告します。




●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

いよいよ、妻が産休・育休から復職する日が近づいてきました。
きょーこの保育園も、入れるうちに入らないと・・・ということで前倒しで入って、少しずつ慣らし保育を続けてきました。


いよいよ間近になってきましたので、今週から本格的に預けることになります。私も毎朝、出勤の道中に、きょーこを保育園に預けることになります。

今まで数ヶ月、妻が家にいたのでいろいろ甘えてきたのですが、また井上家も忙しくなりそうです。改めて、頑張りたいと思います!

れいこも、応援してくれとるかな?お母ちゃんを応援してやりや、れいこ!


2013-11-24

図書館総合展2013回顧録(その3)

先日から、レポートしています図書館総合展2013回顧録(図書館総合展の参加心得3ヶ条 / その1 / その2)。今日はその続きで、「その3」をお送りします。


ところで、このペースでやっていたらいつまでも書き上がらないことに、ようやく自覚的になりました。
今日からは印象度の強いフォーラム1〜2本と、自分の主催イベントだけをレポートしていくことにします。ブースや懇親会、各種イベントなどネタは山ほどあるのですが、時間とのからみで断念せざるを得ません。


○教育・学習支援に取り組む図書館員に今、求められるもの~事例から探る“教育・学習センター”としての図書館の未来像~

前日の図書館総合展大交流会で幹事+2時くらいまで飲んでいたダメージを引きずりつつ、この日は上記フォーラムへ参加しました。

このフォーラムは登壇者4人が全員知人だったこともあり、ある意味面白い内容になるのが判っていたので、安心して(?)参加できました。

追手門学院大学附属図書館・高畑氏のお話は、派手ではないものの、学生との連携に実直に取り組んできた印象でした。多くの図書館、とりわけ中小規模図書館の方向性の一つかもしれません。

湘北短期大学図書館・高橋氏のお話は、同じ短大という観点からも、とても興味深いものでした。入学前、入学時、2年生と段階的+継続的にスキルアップを狙うしくみは、とりわけ短大という世界においては、評価に値するものでしょう。
質疑応答でも、その継続性によって主体的な学びがどれほど定着するのか、何が課題なのか・・・といったお話を伺いました。この辺りはお互いの課題でもありますが、試行錯誤を続ける高橋さんたちの姿勢には、プロフェッショナルを感じました。

同志社の岡部さん・鈴木さんのお話は、ホントの鉄板ですので、あえてここでは割愛します。もう皆さん、どこかでお話はお聞きですよね?

野末コーディネータからも「それぞれの図書館の事情を考えることが大事」といった話が出ましたが、それはもともと自明のことですね。この数年、改めてそれを口にする意味や環境が徐々に整ってきているのかもしれない・・・そう思えたフォーラムでした。

それはもしかしたら、このフォーラムで事例報告された3館をはじめとする各館の努力の積み重ねが生んだ、図書館界の成熟によるものなのかもしれません。


○OpenGLAM JAPAN設立記念フォーラム:文化機関が拓く、文化機関を拓くオープンデータの世界

このフォーラムの主旨は、主催のARG社Webサイトをご覧頂くといいでしょう。「文化機関のオープン化を推進するOpenGLAM JAPANの設立を記念したフォーラム」という説明が、端的に内容を表しています。


このフォーラムのエッセンスは、冒頭に岡本真氏が口にした話そのものでしょう。

例えば古い写真でも、黙ってただ持っているだけであったら、それらは死んでしまいます。それをWebで共有することで、誰かが情報を付加してくれる可能性が生じます。

写真でも、統計データでも、あらゆるコンテンツがそうでしょう。埋もれてしまったら、それは存在しないのと同じことです。どこかにストックされ、誰かがアクセスできる状態にしておくことが、いつか誰かの役に立ちます。

私たちは私たちだけのためにではなく後世のためにも、様々なデータをアーカイブし、残し、活用できるようにしておく必要があります。
それはL(Library)だけが単独で目指すべきものではなく、G(Gallery)、A(Archives)、M(Museum)と連携し、社会として情報資源を活用し、残し、Openにしていくべきものだと思えました。

いろいろな仕組みもそうですが、今最も大事なことは、私たちライブラリアンや情報に携わる人々が、この重要性を認識することです。
こうした活動の重要性を認め、一人ひとりがその意味合いを自覚することから、こうした活動が広がっていくのだと思いました。


・・・という訳で、この日の紹介は、このフォーラム2本とします。NIIさんのフォーラムも素晴らしかったですし、魅力的なブース、ポスターセッションなど、ぜひご紹介したいものもあるのですが、量的に断念します。続く第4回では、図書館総合展最終日をレポートしたいと思います。




●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

昨日、うそれいと&きょーこと一緒に、紅葉を見に行きました。


秋は、何となく物悲しい時季ですね。
いろいろと、れいこのことを思い出します。

皮肉なことです。れいこの闘病を通じて、そしてれいこがいなくなかったことで、私たち家族の繋がりは、とても強く深いものになりました。
そしてなお、れいこは毎日私たちと一緒にいることを感じます。

きょーこが元気に育ち、愛しさが日々強くなるが故に、れいこのいない心の隙間も大きくなっています。

寂しいよ、れいこ。

2013-11-17

図書館総合展2013回顧録(その2)

このところ、望外の反応を頂いている「関西ライブラリアンおもてなし隊」。前回のエントリーは260以上の「いいね!」を頂き、隊員もはや35人になりました!


東海・九州方面でも、「おもてなし隊」結成の動きが広がっているようです。提案者(隊長)として、本当に嬉しい限り。

私にとって、この「関西ライブラリアンおもてなし隊」は、自分自身のミッション+行動指針に掲げた「ライブラリアン同士をつなげる」ことそのものなのですから!


○図書館総合展@パシフィコ横浜

20年勤続の特別休暇を使って、10月末からぶち抜き1週間を費やした図書館ライフ@関東。前回に続き、メインとなった図書館総合展の参加報告をします。

図書館総合展2日目からは、パシフィコ横浜での開催となりました。開会式も、盛大に開催されました。佐藤委員長の力強く、堂々とした開会宣言が、とてもカッコよかったです!


以下、参加したフォーラム・イベントを時系列で紹介します。


○図書館総合展運営協力委員フォーラム「図書館総合展の地方展開が拓く可能性-これまでとこれから」

10月29日(火)の1コマ目に開催されたこのフォーラムは、私もその一員である図書館総合展運営協力委員によるものでした。

今まで京都、仙台、熊本、伊勢と続いた、図書館総合展フォーラムの地方開催を振り返りつつ、その魅力を運営協力委員が語りました(私はこの日の来場が確約できなかったこともあり、登壇辞退)。



図書館総合展の地方開催は、横浜開催とはまた違った魅力がある、というお話が印象的でした。
地方で開催するゆえに、地方のライブラリアンのつながりが深まり、地方の持つコンテンツを全国からの来場者に知らしめることができます。

僕の敬愛する皆さんが次々と登壇され、そんな心躍る話を聞かせてくださいました。このフォーラムを聞いしたら、自分の地元でやってみたい・・・!そんな気持ちになりそうな、魅力あふれるフォーラムでした。
次回は3月3日で白河で、そしてその次は5月頃に岡山で開催予定とのこと。皆さん、ぜひご参加ください!

ちなみにこのフォーラムについては、この日司会もしたしぶたんのブログ・しぶろぐに詳しいので、ぜひそちらを。
(いつも思いますが、しぶたんの活躍ぶりと熱意は本当に素晴らしいです。後輩ながら、本気でリスペクト!)


○「あなたなら病気のこと「どう調べる?」「どう答える?」─地域の中で情報支援!」

続いて2コマ目は、日本医学図書館協会・日本薬学図書館協議会の主催するこのフォーラムに参加しました。

自身のミッションに照らしても、そしてれいこのこともあり、医療情報の重要性は身にしみているところです。私たちが病気と向き合い、より良い生活を送るために図書館はどのように役に立てるのか考えたいと思い、このフォーラムに参加しました。

・・・が、残念ながら、このフォーラムは今ひとつの結果に。
それはフォーラムの内容が悪いのではなく(むしろ興味深かったです)、闘病の話などが続いて、れいこのことを思い出さずにはいられなかったからです。
ガンとの闘いや予後、生きる希望のことなど、ずっと胸を痛めながら聞いていました。正直、かなり気持ち的にはしんどくて、このフォーラムのことは、あまりうまく纏められそうにありません。

一つだけ書いておくなら、常世田先生が紹介されたお話が印象的でした。とある医師が「どういう治療をするかは、その人が自分の生き方次第で選ぶしかない」と言っていたそうです。

れいこと一緒に闘った私には、この言葉の重さが判ります。
そして、図書館が担うべき役割の大きさ、重さも。
図書館が僅かでも、こうした決断やその人の生活を支える場所でありたい、そう思いました。


○「資料費と図書館ー消費税が上がると図書館はどうなる? 資料費の現状と今後を考える」

この日の最終コマは、TRCさんの上記フォーラムに参加しました。
実は、このフォーラムの内容を決めるにあたって(ほんのちょっと)私も貢献し、かつ資料費という直接的なテーマでもありましたので、ぜひにと伺った次第です。

結論から言いましょう。率直に言って、このフォーラムは時間配分に失敗したと言わざるを得ません。
豪華パネリストをズラリと並べたものの、時間配分が狂いに狂って、結局後半のパネリストはろくに話せず終い。豪華パネリスト陣を並べたもののフロアとのトークどころではなく、かえって惜しいようにすら思えました。


一方、パネリスト個々のお話は魅力的なものも多かったです。特に印象的だったのは、雄松堂書店・黒田茂氏のお話でした。
黒田氏は、公共図書館関係者が多く来場するフォーラムにも関わらず、あえて得意分野の西洋稀覯書の話をメインに話されました。

稀覯書に不慣れであろう公共図書館員を念頭に、画像を見せながら丁寧にお話されていた姿が、好印象でした。周りの聴衆からも「ほぉ〜」などという声が出たりして、こうした攻め方(?)もアリだと感心させられました。


こうした魅力的なお話があっただけに、フォーラム全体の時間配分ミスは、本当に残念でした。失礼ながら、これはコーディネーターさんが途中で何とかしなければいけなかったものでしょう。あるいは、主催サイドの調整不足であったのかもしれません。

時間コントロールさえしっかりできれば、本当に魅力的なフォーラムになったと思いますが・・・残念です。
(私はTRCさんにいろいろとお世話になっていますが、今後のためにもあえて率直に意見を綴ります)


○図書館総合展大交流会2013

そしてこの日の晩には、図書館総合展大交流会2013が開催されました!
これはライブラリアンはじめ参加者の交流を深めるために、図書館総合展運営協力委員が開催しているものです。
しぶたんが中心になり、私と庄子さん(かの図書館体操!)がサブ幹事として、他に天野さんたちが助けてくれました。

今回も105名ものライブラリアンや情報に携わる人々が集まり、多くの出会いが生まれ、交流を深めることができました。私自身も、この日多くの新しい出会いを得られ、とても楽しく嬉しい時間を過ごすことができました。
幹事として、そして一人のライブラリアンとして、ご参加くださった皆さんには、本当に感謝しています。


また、こちらは岡本真氏の提案により、複数の企業さん・団体さんから景品を募りました。ご提供頂きました企業・団体の皆さん、ありがとうございました。

中でも目玉となった景品は、キハラ株式会社さんからご提供頂きました、ブックワゴンです!
こちらは抽選で、愛知のNさんが見事に引き当てられました!Nさんには、新幹線でワゴンを持って帰ってもらおうと思っていたのですが(笑)、キハラさんが送料までご負担くださいました。


Nさんと木原社長(お二人の許可を得て掲載しています)

そして!Nさんはこの豪華景品をそのまま、エル・ライブラリーに寄贈されました!
日本一貧乏な(でも努力と気合と根性だけで頑張る)図書館であるエル・ライブラリーを、以前から応援くださっていたNさん。この男前過ぎるNさんの心意気を、木原社長もとても喜んでくださいました。

ちなみに、Nさんとエル・ライブラリーのつながりは、私が取り持ったご縁です。自分のミッションが実を結んだ瞬間を目の当たりにして、私もちょっとウルルン。Nさんの心意気に感じた、たにあん館長もウルルン。二人とも、ジ〜ンと来ていました。

自分で言うのも何ですが、素晴らしい会になって良かったです。皆さんが、ここでの出会いを活かしてくださることを、願っています。

ご参加くださった皆さん、協賛くださった企業さん・団体さん、サポートくださった運営委員の皆さん、本当にありがとうございました!しぶたんはじめ運営協力委員の皆さん、お疲れさまでした〜。


そうそう。この大交流会についても、メイン幹事をしてくれたしぶたんのブログに詳しいです。景品をご提供くださった企業さん・団体さんも掲載されていますので、ぜひご覧ください。


●これにて、第2日目のレポートを終わります。図書館総合展だけで残り2日分、その後の見学ツアーや各種イベントを入れると、あと5日分・・・次回からは、本当にもっと短くまとめないと終わりませんよね・・・。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

今日は、妻がきょーこを置いて、朝から夕方まで出かけました。保育園を除けば、きょーこがこんなにお母さんと離れるのは、初めてのこと。私は、うそれいこ&きょーこと、ドキドキのお留守番です。


普段は母乳のきょーこも、今日は珍しく哺乳瓶にチャレンジ!しっかりとミルクを飲むことができました。

それにしても、子どもの世話って本当に大変です。ミルクをあげたり、おむつを替えたり、あやしたり。寝ている間に、風呂掃除(週1の1時間しっかり掃除コース)と、妻が用意してくれたお昼の片付けくらいしかしていませんが、ずっとバタバタ。
しっかりと子育てしてる人たち、特に働くお母さんはすごいですね。

きょーこには、この親の苦労に応えて元気に育って欲しいです。
れいこの分まで、しっかりと!

2013-11-10

結成!関西ライブラリアンおもてなし隊!

図書館総合展のレポートを連続でお送りしている途中ですが・・・以前から温めていた企画の用意ができましたので、今日はそちらを。


やりたいアイディアがいっぱいあって、実現する時間とエネルギーが足りません!(笑)


○遠慮?

皆さんは、どこか遠方に旅行したときに、予定のない夜を過ごすことはありませんか?
一晩空いているのだけれど、その土地に知り合いがいなかったり、わざわざ知り合い一人だけを選んで連絡するのも躊躇したりして。

私も遠方の知人には、「関西に来るときは言ってね!」と声をかけてはいるのですが、実際に連絡を受けることはそれほど多くありません。
来られるという情報をキャッチしてこちらから声をかけると、「いや〜、予定はないんだけど、声をかけそびれて・・・」なんて言われたりして。(苦笑)

関西方面へお越しの際は遠慮なく連絡して欲しいのですが、皆さん、気を遣われるのでしょうか。あるいは、「あんな空手家と二人酒になってもなあ・・・」と思われているかも。(笑)


○結成!関西ライブラリアンおもてなし隊!

そこで!
関西に来られたライブラリアンが、気軽にこちらのライブラリアンと交流を深められるよう、「関西ライブラリアンおもてなし隊」を結成します!(以下、「おもてなし隊」と言います)

関西に来られるライブラリアン(以下、「ゲスト」と言います)がおもてなし隊に連絡すれば、都合がつくおもてなし隊員が集まって懇親会(飲み会)をする、というしくみです。
来られる方が面白いネタやご経験を持っていれば、ゲストと一緒に勉強会をするなど、フレキシブルにやってみようと思います。


●おもてなしまでの流れ

・facebookグループの設置
 今回新たにfacebookで、おもてなし隊のグループを作成しました。

・隊員募集
 関西ライブライアンの希望される方を「隊員」として、facebookグループに登録します。隊員登録を希望される方は、隊長までお申し出ください。
 なお、このfacebookグループやその隊員は、誰からでも見られるように設定します(投稿内容は非公開)。

・ゲストからのお申し出
 おもてなし隊との懇親会を希望されるゲストから、隊員にお申し出頂きます。隊員の誰とも面識がない場合でも、きちんとコンタクトを取ってくだされば、ゲストになることができます。

・隊員への周知
 ゲストから連絡を受けた隊員は、いつどんなゲストに来るかを、facebookグループに投稿します。

・幹事の立候補
 当日参加できる隊員から、幹事1〜2名が立候補します。幹事は、ゲストから連絡を受けた隊員と調整の上、すべての段取りを担います。
・連絡を受けた隊員であっても、当日の参加は任意です。また、参加できる場合も、幹事になることは強制されません。
・幹事は隊員の出欠確認・お店の予約・ゲストとの連絡など、その会の運営すべてを決定・裁量できます。勉強会を一緒に開催したり、隊員以外の参加を募っても構いません。

・懇親会の開催
 ゲストを迎え、懇親会を開催します。幹事が設定した場合、勉強会等の関連イベントを行うこともあります。
・ゲストが気を遣わないよう、原則としてゲストにも隊員と同額の参加費を負担頂きます。「おみやげ」等も渡しません(ゲストも手ぶらでお越しください)。みんなで集まり、ゲストを囲んで話をするのが、何よりのおもてなしです。
・ゲストに勉強会の講師などをお願いした場合など、状況に応じて幹事が参加費について特別な判断をしても構いません。

★開催できない場合
・連絡を受けた隊員がfacebookグループに投稿してから、72時間以内に幹事の立候補がなかった場合、その回は中止とします。その場合、連絡を受けた隊員がゲストに謝絶の連絡を入れてください。
・参加人数がゲスト・幹事を含めて3名以下のときは、原則として中止とします(少人数になると、ゲストに気を遣わせるおそれがあるため)。懇親会の開催1週間ほど前の時点で、幹事が判断してください。


いかがでしょうか?
このようなしかけをつくることで、ゲストにとっては気軽に関西ライブラリアンとの交流を深めたり、知らない人たちと会う機会を持つことができるようになると思います。
それに参加費も割り勘、少人数になり過ぎないなど、お互いにほどよく気を遣いすぎないしかけにしたつもり。(笑)

また、こうした機会は、関西の隊員にとっても新たな出会いに繋がります。若手にとっては、身近な場で企画・運営の経験を積むことができる、というメリットもあります。



そうそう、一つ重要なことを。ここで言う「ライブライアン」とは、図書館で働いている人に限定しません。
版元、取次、書店、ベンダー、フリーランス、学生、どなたでも構いません。図書館や情報に関わる人々を広く「ライブラリアン」と呼び、ゲストにでも隊員にでも歓迎します。要は、図書館に関心のある人ということですね。(笑)

同様に「関西」にも具体的な制限をかけません。こちらも要は、参加する意思さえあれば誰でも隊員になれる、ということです。


ちなみに、私は「隊長」として君臨します。(笑)
そして「副隊長」には、関西はもとより全国の図書館界で広くご活躍になっている、エル・ライブラリーの谷合館長にご就任頂くことになりました!谷合さん、よろしくお願いします!


○記念すべきオープニング企画!

実は、このおもてなし隊、しばらく前からアイディアを温めていました。
・・・と言うのも、やはり初回くらいは、豪華ゲストの来訪を前提として隊員の募集をしたいですからね。
そして記念すべきオープニング企画は、このお二人にお越し頂きます!

まず第1回は、某N社で長く勤められ、システム部門を中心に図書館業界に広い人脈を持つ、「しゃっぴいおばさん」こと高野一枝さんです!この人に一度会ったら、誰も忘れられません。(笑)

第1回はこの高野さんを囲んでの懇親会として、11月19日(火)の夜、大阪での開催を予定しています。



続いて第2回は、今最も注目されている大学図書館から、「明治大学学術・社会連携部 和泉図書館事務長兼ツアーガイド」坂口雅樹さんをお迎えします!
こちらは、12月5日(木)18:30から勉強会、20時から懇親会を行います(勉強会・懇親会のいずれかだけの参加も可能)。

勉強会では、先日名城大学さんで行われた公開講座「図書館サービスをサイエンスする」のエッセンスをもとにご講演頂き、フロアを交えた討論を行います。
図書館員が生き生きと活動できる図書館づくりが、学生が喜ぶ図書館であるという持論を持つ坂口さん。存分に意見を交わしましょう!。



この豪華ゲストのオープニング企画、いずれも私が幹事をします。
とりあえず最初は、隊員限定で募集したいと思います(次項参照)。関西の皆さん、この豪華ゲストと懇談し一緒に飲む機会を、逃されませんよう!

(2013.11.28追記)
★期間限定!12月3日(火)20時まで

↑の第2回おもてなし会、隊員でない方の参加もお受けします!希望される方は、facebookTwitter@karatelibrarian、karatekalibrarian@gmail.comのいずれかにお知らせください。




○入隊について

このおもてなし隊に入隊を希望される方は、井上@空手家図書館員までご一報ください。入隊にあたっては上の説明をご覧になり、その主旨をご理解ください。

なお、このおもてなし隊の性格上、以下のような人材を募集します。

  • ゲストに楽しんでもらい、かつ自らも積極的に参加し交流を深めようというマインドのある方
    入隊しても参加を強要することはありません。支障のない範囲で構いませんので、状況が許す限り積極的に交流にご参加ください。おもてなしは、隊員一人ひとりが主役です!
  • 幹事に立候補する意思のある方
    できるときだけでも、幹事に立候補して自らおもてなしに参加してください。前向きな方を歓迎したいと思います。
  • 出欠等の連絡にきちんと回答くださる方
    有志グループだからこそ、この辺りはきちんとコミュニケーションを取っていきたいと考えています。

これらの主旨をご確認の上、お申し込みください。
また、上述のとおりfacebookグループでの連絡を中心にしますので、facebookアカウントが必要です。アカウントをお持ちでない方は、この機にfacebookを始めてみませんか?(ライブラリアンの交流や情報収集にも、とても役立ちますよ!)

お申し込みは、入隊を希望する旨、facebookTwitter@karatelibrarian、karatekalibrarian@gmail.comのいずれかにお知らせください。それぞれの会の出欠は、追ってfacebookグループで確認します。

もちろん、この両日に参加できない場合でも、入隊は歓迎です。
今後のおもてなし隊の案内は、facebookグループをメインに行いますので、ぜひ今のうちにお申し込みください!


○ライブラリアンの繋がりをつくる

ようやく、このプランを開始することができました。
これは、単に私が宴会好きなだけではなく、私自分のミッションとその行動指針にもとづき企画したものです。

すなわち、「情報のチカラで、世界をもっと幸せにする!」というミッションのもと、「情報に携わる人と人とを、とりわけライブラリアン同士をつなげる」という行動指針に即して、自分にできることを考えたものです。
こうした枠組みを提供することで、少しでもライブラリアン同士の交流が生まれ深まり、情報の持つチカラの裾野が広がることを願っています。

この「関西ライブラリアンおもてなし隊」の交流で、少しでも図書館界がよくなり、ほんの僅かでも世界が幸せになりますように!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

このところ、きょーこの首がしっかりと座ってきました。この写真も、私はきょーこの首を支えずに撮れました(ちょっとグラグラししつつ)。


寝返りをし、首が座り、授乳の回数が減り・・・まだ3ヶ月あまりの乳児ながら、少しずつ成長するさまが見てとれます。
こうしてすくすくと育つきょーこのこと、そして星になったれいこのこと。

生きていること、いのちということについて、いろいろと感じる毎日です。


2013-11-08

図書館総合展2013回顧録(その1)

先日から書いていますとおり、今年は特別休暇を使って、図書館総合展にずっと行っていました。
今日からは、個別のプログラムについて、簡単な感想を記していきたいと思います。とりあえず今回は、初日・10月28日(月)の分をレポートします。


ちなみに今年は、パシフィコ横浜で開催される3日間に先立って、横浜市中央図書館でも1日図書館総合展フォーラムが開催されました(=図書館総合展は、4日間に渡って開催)。

全体を通じて強く思ったことは、前回「図書館総合展の参加心得3ヶ条」として記していますので、そちらをご覧ください。


○"政策"と"生活"を変える図書館をめざして

このフォーラムは、主に公共図書館の視点で開催されました。
非常に興味深かったのは、公共図書館同士の連携が大きな論点になっていたことでした。すなわち、県立図書館と市町村立図書館がそれぞれ担う役割や分担、連携のあり方といった点が議論されていた点です。

私自身が、公共図書館の実情をろくに理解していないからかもしれませんが・・・今もこうした議論が続いていることに驚かされました。
それは、「いつまでもこんな議論をしとるんかい!」という意味ではなく、現在の社会や図書館を巡る環境に適した連携のあり方を不断に見つめ直している点に理解が及んだからです。ある意味、「公共図書館、スゲー!」と思いました。

最後に国立国会図書館の渡邉斉志さんが論点整理をしてくださって、連携のあり方を中心にした公共図書館の課題や現状を、ざっくりと理解することができました(渡邉さんのお話はいつも整理されていて、常々感心しているところです)。

公共図書館の視点はそのまま社会の視点であり、公共図書館の課題は社会の課題です。その意味で、大いに学ぶところのあったフォーラムでした。


○事例で探る"Google世代"の新しい教育と図書館資源の活用

午後からは、学校図書館を中心にした視点での議論が行われました。
いくつもの学校図書館における事例が報告されたのですが、いずれも興味深く、ヒントになるものばかり。

それらを通じて得たこの日最大の収穫は、学校図書館と短大・大学図書館は同じ課題に向き合っている、という気づきでした。


学校図書館が腐心している、いかに中高生に学ばせ考える力を伸ばすかといったこと。それはそのまま、短大・大学図書館が今まさに直面している課題と非常に近いものです。
授業でのガイダンスもそうですし、教員との連携もそうです。情報活用能力の育成を含め、主体的にどう学んでもらうかという議論は、大学図書館におけるアクティブ・ラーニングへの対応にかなり近い印象を持ちました。

従来、図書館職員は館種ごとにヨコの繋がりをつくり、大学なら大学図書館だけで、学校なら学校図書館関係者だけで情報交換を進めてきたように思います。そして私は、今回のフォーラムではっきりと、それは誤りであることを認識しました。

館種を越えて、お互いに学ぶものは非常にたくさんあります。ライブラリアンは、館種を越えた情報交換や議論に加わるべきですね。本や情報を取り巻く世界を良くしていこうという私たちが、館種に拘るなんて小さい、小さい!(断言してみます)

もっともっと大きな視点でものを見ていくために、まずは他館種からヒントをもらいに、自分から動いていくべきだと強く感じたフォーラムでした。
(細かく触れる余裕はありませんが、事例報告で公開されたテクニックや方法論は、本当に大学・短大図書館員にとってもヒントになるものが多かったです)


○図書館総合展運営委員+運営協力委員交流会

コレ、公式行事ではないのですけれど、伏せられてもいないので書いてしまいます。この日の夜に、運営委員と運営協力委員の交流会の場が設けられました。

運営委員は、実際に図書館総合展のスタッフとしてすべてを担っているメンバーです。それに対して、私たち協力委員はいわば閣外メンバーで、運営に関する意見・要望を出したり、広報等で協力しています。

そして今回、初めて一同に顔を合わせる機会を設けて頂きました。
この巨大なイベント・図書館総合展を担っている方々と同席し、大いに語り合うことで交流を深め、改めて図書館総合展の魅力やその舞台裏を知ることとなりました。

運営委員の皆さま、貴重な場をありがとうございました。私にできることは僅かではありますが、得意(かもしれない)の広報を中心に、頑張っていきたいと思います!

運営協力委員には、とても魅力的なメンバーが揃っています。公式サイトで、その面々をご確認頂けます。
このブログをご覧くださっている皆さんも、図書館総合展について何かご意見・ご要望がありましたら、気軽に運営協力委員までお声がけください!


図書館総合展の初日(10月28日・横浜市中央図書館)のレポートは、以上です。引き続き、2日目以降のレポートもしていきますので、ぜひまたこのブログをご覧ください。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

すくすくと育つきょーこの成長に喜びながらも、れいこのことを忘れる日はただの一日もありません。


うそれいこ&きょーこ

毎朝毎晩、私はれいこに声をかけます。
図書館総合展で横浜にいる間も、それは変わりません。

きょーこがいてくれることで、その悲しみがずいぶんと和らぎ、救われています。私たち一家にとっては、毎日が喜びと悲しみに満ちた日々です。



2013-11-04

図書館総合展の参加心得3ヶ条

前回のエントリーで書きましたように、1週間ほど関東へ図書館の旅に出かけていました。一番の目当ては、何と言っても図書館総合展です!


今日はとりあえず、参加して最も強く感じたことを「参加心得」として記しておきます。来年以降の自分のためにも。


○図書館総合展の参加心得3ヶ条

  • 図書館総合展は、名実ともにこの世界でNo.1イベント。お客さんになるのではなく、主体的に参加しよう。
  • 人との新たな出会いや旧知を深めることが、とても大事。この舞台を活用し、イベントを主催したい。
  • 主催者や出展者・スポンサー・事務局など、図書館総合展を支えている人たちへの感謝と敬意を忘れず、行動で返していこう。


○主体的に参加しよう

私が図書館総合展運営協力委員だから言うのではありませんが・・・図書館総合展、やっぱりスゴいです!

毎年30,000人もが集まるイベントは、この世界で唯一です。しかも特定の館種だけに偏らず、さらにはライブラリアンだけに限らず、書店・版元・NPO・ベンダー・取次など、図書や情報の世界を取り巻く人々が多く集まっていることに意味があります。

大勢が集まる中で、多様な価値観と情報が混ざり合い、また新たな価値が創出されます。この意味合いを、私は毎年この場で実感しています。


となれば、このような素晴らしい場に、ただ単にお客さんとして参加するだけでは惜しいですよね。自分がどう関わり、どう図書館総合展に参加するか・・・その点も考えるといいのかな、と改めて思いました。

後述するようにイベントを主催することもいいですが、それが難しければ他の方法もあります。
得た情報をfacebookやTwitterで流すだけでも、一歩主体的な参加になりますよね。会期中のイベントに参加し、一番印象に残った点を誰かに伝えるだけでも構いません。職場に帰って、報告書に少し感想を足すだけでも構いません。

来られくてもUst中継を見たり参加者のツイートを見たりして、感想をどこかに記すだけでも、主体的な参加と言えるかもしれませんね。

せっかくのこうした唯一の機会、アクティブに活用してはどうでしょうか?
一人が主体的に参加することが、また次の一人を主体的にして、それが図書館界のチカラになる。私は、そう思います。


○人と出会い、交流を深めよう

言う間でもなく、人との出会い、その交流を深めることは大事です。
私はこの1週間で、107枚の名刺を頂きました。これだけ多くの関係者と出会うことは、普段ではとても難しいですよね。その意味を、大事にしたいと思います。


ですが、この名刺を活かすも殺すも、自分次第です。

皆さんも経験ありませんか?
名刺交換をしてちょっと話をしても、1ヶ月もしたら何を話したのか、どんな人だったかも思い出せないことが。そのまま放置しておくと、半年もしないうちにせっかく知り合えた人も他人同然になりますよね。

交流は、続けてこそ初めて意味があるものです。
名刺交換だけで終わっては、自己満足に過ぎません。これから、この人たちと交流を深めていくには、どうすればいいのでしょうか?私は、いつもそのことを考えています。

私は、名刺交換させてもらった皆さんには、まずは手始めにお礼メールを送ることにしています。全員にです。
今回は、100名以上ですからいつになるのか・・・一人ひとりに書いていくので、最後の方の方は1週間後くらいになるかもしれません。

それでも、必ずメールを差し上げます。それが、私のルール。出会った方々に自分と繋がっていて頂くための、私の最低限のスタートです。

それがどこまで効果があるのか・・・それは私がこの4年ほどを費やして実証中です。私の様子を見て、ご判断頂ければと思います。(笑)


そして、ここで一つ提案があります。それは、イベントを主催してみてはどうか、ということです。

例えば今回私は、関東で過ごした6日で3回イベントの主催者でした(宴会ばかり)。
参加者にして、のべ160名以上です(ご参加くださった皆さん、ありがとうございました)。

うち1回はしぶたんがメイン幹事でしたし、うち1回はサブ幹事のカーリル・まっさえがほとんどやってくれました。でも、自分がやったことには少なからず意味があったと思います。

この160人の中で、どれほどの新しい出会いが生まれたでしょう?このご縁で、どんなプロジェクトが動くでしょう?ここでの情報が、どれだけ図書館を良くするでしょう?

今はWebのおかげで、広報も店の段取りも簡単です。
ハードルが高ければ、どこかのイベントにまずは参加して、そのノウハウを共有すればいいんです。「幹事手伝いますよ」と言えば、それで誰かと一緒にやってみられます。
(もちろん宴会でなく、日中のきちんとしたフォーラムなどでもいいと思います)

人を繋げる場をつくれば、それが図書館界を、ひいては世界を僅かでもより良いものにします。そして、自分のプレゼンスも商品価値も高まります。これこそ、ミッションとその行動指針に掲げた私の目指すものでもあります。

皆さんも、一度やってみませんか?ノウハウなら、いくらでも提供できますよ〜。


○総合展を支えている人たちへの感謝と行動

最初に告白しておきます。これは、ARG社の岡本真氏の受け売りです。彼から学んだことに、私も強く賛同し、それを大きな声で伝えるように努めています。

図書館総合展は、非常に大勢の方々の努力で成り立っています。
フォーラム主催者や登壇者など判りやすい人たちばかりではなく、ブース出展者やスポンサー・事務局などの存在も不可欠です。

フォーラム主催者やブース出展者・スポンサーは、多額の出資をしたり、人材を投入したりしています。登壇者は、準備に多大な時間をかけ、データを調べたり資料を練り上げたりしています。
そして運営委員は膨大な時間をかけて、そうした関係者の調整を含め、すべての企画・立案を担っています。

こうした関係者の努力と資源の投資により、図書館総合展は成り立っています。
入場無料だからと気軽に来て、お客様としてフリーライドしていいとこ取りをすべき性格のものではありません。

私も図書館総合展運営協力委員になり、僅かながらも協力をしたり中の様子を垣間みるようになって、前よりも少し判るようになりました。

関係者への敬意、感謝。そうしたものを持ちながら、前述のような主体的な参加によって図書館界を良くしていくことが、私たちには求められているのではないでしょうか。皆さんは、どうお考えでしょうか?


以上3点、自分自身強く感じていることを「図書館総合展の参加心得3ヶ条」としてまとめてみました。いささか主観的ではありますが、これが、より良い図書館総合展に繋がることを願っています。

次回以降、参加した各フォーラムや見学、自分の主催イベントについて、レポートしていきます。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
図書館総合展の最中、きょーこは生後丸3ヶ月となりました。


図書館総合展にも私の敬愛するプーさん@山中湖が参加されていますが、帰宅してもプーさんが待っていました。(笑)

わが子の成長、本当に嬉しい限りです。
私が不在の間、遅くなりましたがお宮参りにも行ってきたそうです。
れいこの分まで、強く元気に育って欲しい、それだけが私たちの願いです。

れいこ、きょーこをずっとずっと、守ってやってな!