2015-06-21

図書館員だけで図書館サービスをどうにかしようなんて大間違いやな・・・と再認識した件。

以前よりご案内しています、かの内野安彦先生をお招きして開催するイベント2連発
当初の締切日を過ぎましたが、まだ席に余裕がありましたので、受付期間を延長しました。私たちの渾身の企画、皆さま、ぜひ!




★WEBと図書館をつなぐカーリル、今、もっと便利に!


さて、INFOMATES第27回として企画された標記イベントに参加してきました。開催主旨等は、公式サイトをご覧ください。
(あ、でも同会のページは、新しいイベントが発生すると前回のものは削除され、かつ記録ページにもアップされていないような・・・このリンクも大丈夫かな?)

講師は、カーリル代表取締役の吉本龍司さん。
お世辞抜きで、お話はとても魅力的でした!吉本さんはいつもながら、あまり隠し事をせず何でも話すスタイル。私も、「ここまで晒すんや〜!」と思いながら、楽しんできました。(笑)


(写真はご本人の許可を得て掲載しています)

アカデミック・リソース・ガイド社の岡本真さんが、ツイートのまとめを作成してくださっていますので、当日の様子はそちらをご覧ください(大半は私のツイートですが)。



★雑感


この日、思ったこと。

まずは素直に、やっぱりカーリル、すごい!提供しているもの、明確なコンセプト、フットワークの軽さ、オープンさ・・・。
でもこんな話は、きっと語り尽くされているので、ここでは省略します。カーリルはホントにスゴい、と最大級の賛辞だけ送っておきましょう。



もう一つ、感じたこと。
それは、図書館員だけで図書館サービスをどうにかしようなんて、大間違いやな・・・ということです。

従来の伝統的で変化の少ない図書館サービスは、ある意味では図書館員だけの独立した世界だったかもしれません(それもホントは違うけど)。
ですが変化の激しい現代社会においては、間違いなくそうしたスタイルではやっていけません。図書館へのニーズそのものが、日々変化しているからです。

そうした社会情勢の変化によるものでしょう、図書館員でないけれど図書や情報に携わる人たちが多く生まれるようになり、その影響力を必然的に高めています(彼らがそれを望もうと望むまいと)。

今回のカーリルさんもそうでしょうし、皆さんご存じアカデミック・リソース・ガイド社さんもそうでしょう。NIIさんなども、もはや図書館界の知的インフラを支える存在ですし、枚挙に暇がありません。
既存のメディアや図書・出版関連事業者なども総じて、従来以上に図書館への影響度が高くなってきているように感じます。

こうしたことを考えれば、私たちが図書館界だけに(もっと悪ければ、自分の図書館だけに)閉じこもっていても、何もできそうにありません。
私たちはいろいろな新しいサービス、社会の動向、価値観の変化にアンテナを立て、図書館員でない大勢の仲間と一緒になって、社会の情報ニーズに応えていく必要があるのでしょう。

そのためには、まずはライブラリアンが自分の職場から外へ出て、違う景色を見てみることが不可欠なのでしょうね。改めて、そんな風に思えた一日でした。

カーリルの吉本ご夫妻、INFOMATESの皆さん、貴重な機会をありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
日々成長著しいきょーこですが、先日は驚きのワザを見せてくれました。

見てください、このつま先立ち!


保育園で隣の様子を覗こうと、伸び上がったところを撮影したものです。
ホントに、ほとんど指だけで立っています。足首ピン!って感じで、バレリーナ状態です。(笑)

こんなワンシーンごとに、娘の日々の成長を感じ取ります。
先日の記事に載せたスーパー寝相にも笑わされましたが、きょーこに驚かされ、癒される日々です。

こんなきょーこの成長を、れいこもきっと笑って見ていることでしょう。
れいこ〜、きょーこをずっと見守ってやってな〜!

2015-06-18

いつまで繰り返されるん・・・?「映像の中のトンデモ図書館員たち」

今日の関西方面の朝日新聞(夕刊)の一面は、「図書館雑誌代 広告がカバー」。読んでいくと、かのアカデミック・リソース・ガイド社・岡本真氏のコメントが。



・・・と思っていたところに、ウチの妻が「この夕刊、読んだ?岡本真さんが出てたよ」と。天下のARGの名が、ここまで鳴り響いているとは・・・!恐るべし、ARG。
<岡本さん、勝手にネタにしてゴメン。(笑)


★映像の中のトンデモ図書館員たち


さて先日、KLL(関西ライブラリアンリンク)の企画「仁上幸治さんと語る交流会」に参加してきました。ご存じ・仁上幸治さんを講師にお招きし、お話を伺いつつ交流する企画でした。

今回の仁上さんのお話は、「映像の中のトンデモ図書館員たち」と題したものでした。ご用意くださっていた100本を超える動画のうち、選りすぐりの数十本を見せて頂きました。


それにしても、映画やドラマなどに出てくる図書館員たちが、いかにダメダメなことか・・・!

人付き合いが苦手で、地味、メガネで髪を束ねた女性・・・といったステレオタイプは、ホンの序の口。人生に失敗しかけて図書館員になったり、専門性のかけらもないどころか利用者のプライバシーをダダ漏れさせる図書館員が出たり・・・。

こやつら、ホントにとんでもないわ〜(笑)。 これが世間の図書館員に対するイメージなのかと思うと、愕然としてしまいます。(笑・・・いや、号泣)


★考えてみれば・・・


しかし考えてみれば、図書館員に対する世間のイメージなんて、そんなものかもしれません。無愛想に、黙って本を貸すだけの人、みたいな感じなのかも。
少なくとも、「図書館員は情報のスペシャリスト!」と思っている人よりは、そう思っている人の方がはるかに多そうです。

それが世間のイメージなのであれば、私自身を含め、ライブラリアン全体の社会に対するアプローチが悪かったのですよね。
専門知識を持ち、研鑽を重ね、前を向いて努力する・・・そうした姿を見せず、成果をアピールすることもせず(できず?)、今までやってきたのでしょう。



裏を返せば、トンデモ図書館員のイメージは、私たち自身がつくってしまったのかもしれません。このイメージは、今までのライブラリアンに対する社会的評価と受け止めるべきなのでしょう。

仁上さんは、何年も前から「これじゃ、ダメやろ!」と私たちにメッセージを送ってくださっています。それは本当に、その通り。

私たちはいつまで、仁上さんに同じことを言わせるのでしょうか?
私たちはいつまで、トンデモ図書館員の出る映画をつくらせるのでしょうか?

それは私たち自身が変わっていくことでしか、解決できない問題なのだと思います。ライブラリアンの皆さん、そろそろ本気で私たちプロフェッショナルの底力を発揮してみましょうよ〜!


とは言え、「こんな図書館員、おるかいや〜」などとツッコミながら、ビール片手にみんなでワイワイ交流を深めた時間は、とても楽しいものでした。

仁上さん、企画くださったKLLの皆さん、そして会場を提供くださったBizLibraryのNamiko Fukuokaさん、ありがとうございました!


(2015.6.20 訂正と追記)
  • (訂正)仁上さんの講演のタイトルが、1文字誤っていましたので訂正しました。大変失礼しました。
  • (追記)Bizlibraryのブログでも、このイベントのレポートがされています。こちらから、ご覧ください。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

近畿もしばらく前に梅雨入りし、雨の日が多くなっています。
私たちがれいことお別れをした日も、雨でした。お別れの式が終わり、建物を出たときにちょうど雨が振り出し、そのまま梅雨入りになりました。涙雨とは、よく言ったものです。


私たちは、雨が嫌いです。
れいこと別れた、あの日を思い出してしまうから。

きょーこが健やかに育ち、いつかこんな気持ちさえも拭ってくれれば・・・と思います。れいこを失った悲しみの分まで、きょーこが笑顔で育ってくれれば・・・と願います。

あ、でもれいこ、お前のことを忘れるワケじゃないけんな!
お父ちゃんたちは、ずっとお前のことが大好きやで〜。今もこれからも、ずっとずっと愛しとるよ〜、れいこ!

2015-06-16

ライブラリアンよ、メディアを疑え!?

先日からご案内しています、内野安彦先生をお招きしてのイベント2連発が、だいぶ近づいてきました。
私が支部長をしていますダイトケン兵庫支部による渾身の企画で、あらゆる館種のライブラリアンにご参加頂きたいと思います。まだ席に余裕もありますので、ぜひ!




★発端


さて、今回は新聞に関する話です。
先日、とある新聞記者さんの素晴らしいお話を伺う機会があり、新聞というメディアへの関心が強くなっていました。そんな矢先、私が敬愛するとある方による、以下のような書き込みを目にしました。

集団的自衛権が意見であるかどうかという議論が、全国紙のY新聞ではほとんど記事になっていない。地元新聞との報道の違いは、驚くばかり。大手メディアであっても、「報道をしない」という選択があることを知った。
(井上による意訳)

主義主張の違いはあれど、全国紙でそれほどに報道に差があるものでしょうか・・・?気になったので、少し調べてみたところ、意外な結果に驚かされました。


★新聞記事の比較方法


国民的議論を要すると思われるこの件、どのくらい各紙で扱われているのか、以下のように比べてみました。

  • 比較対象は、朝日・読売・毎日・日経・産経の5紙とした。
  • 内容そのものの評価ではなく、各紙に記事として掲載された件数を量的に比較した。地方面などを含め、各社が提供する商用データベースの検索結果全てをカウントした。

  • 比較対象期間は、今年6月4日の衆院憲法審査会(*1)〜6月14日(*2)までとした。
    (*1)同審査会にて、参考人であった3人の有識者全員が集団的自衛権の行使容認について「違憲」と表明したことにより、加速的に議論が白熱したと考えられる。
    (*2)各データベースを検索比較したのが6月15日であり、その前日14日までに掲載された記事で比較した。これは、15日分が当日反映されているデータベースと、そうでないものの検索結果に差が出ることを避けるための措置である。


  • 検索キーワードは「違憲」および「長谷部」(*3)とし、そのいずれも含む記事を、本件の報道記事と見なした。
    (*3)同審査会で、与党が推薦した長谷部恭男早稲田大学教授。与党が推薦したにも関わらず同氏が違憲と表明したことにより、野党の追及が一段と厳しくなったと思われる。

いろいろ粗があるとは思いますが、正確な研究でもありませんので、厳密な定義等は不要ということにしました。
今回の目的は、新聞各紙の取り扱いに違いがあることを傾向として読み取ることです。報道の多寡を批判したり、学術的な結論を導くことが目的ではありません。


★調べてみたら


さて調べてみた結果ですが、予想以上に大きな差が出ました。

  • 朝日・・・16件(5.33)
  • 読売・・・3件(1.00)
  • 毎日・・・12件(4.00)
  • 日経・・・6件(2.00)
  • 産経・・・4件(1.33)
    (カッコ内の数字は、最小の読売を1.00としたときの指数)

最小の読売はわずか3件の報道に留まっているのに対し、最多の朝日は16件もの記事を掲載していました。朝日は、上記審査会翌日の社説を含め、9日間連続の報道を行っています。それに対し、読売は中5日も報道がない時期もありました。

非常に短期間であり限定されたサンプルではありますが、国家の行く末を巡る議論であるにも関わらず、報道傾向に大きな温度差が読み取れるように思います。




★ついでに


この傾向が本件だけに特有のものかどうか、ついでに調べてみました。
新聞により、記事総数そのものに大きな差がありそうですが、これらのデータベースでは全体の記事数を見ることができず、その点での比較は断念しました。

そこでいくつか政治関連のキーワードを選び、同期間中の掲載記事数を比較してみました。

    【キーワード:自民】
  • 朝日・・・202件(1.22)
  • 読売・・・166件(1.00)
  • 毎日・・・191件(1.15)
  • 日経・・・69件(0.42)
  • 産経・・・97件(0.58)
    (カッコ内の数字は、読売を1.00としたときの指数)

他に「国会」や「野党」などといったキーワードで検索をしたときも、同指数は最大で1.77(朝日)に留まりました。

他方、「集団的自衛権」で検索した場合、指数は2.78(朝日)とグッと高くなりました。
また、この「集団的自衛権」で検索対象期間を2015年、2014年、2012〜2014年などと変えても、指数はそれぞれ2.34、2.72、2.42と非常に高いままでした。両紙の間で、このテーマに関する掲載の傾向が明らかであるように感じられました。


★結論


このテーマでは、朝日と読売の掲載方針が顕著に違うことが、読み取れたように思います。ここまででないにしろ、他紙にも一定の傾向が見られるように思いました。

もっともこれは先に述べたように厳密なものではありませんので、あくまでもその程度のものとご理解ください。
さらに言えば、こうした掲載傾向は、記事の主張内容とも密接な関わりがあるようにも感じますが・・・ここでは内容の評価には踏み込まないのでしたね。(笑)

このラフな調査で一つの傾向として読み取れたことは、全国紙・大手メディアと言えども、その報道は一律ではないということです。
私は、いいも悪いも含めて、どのような記事を掲載するか判断する行為そのものが、恣意的でしかあり得ないと思います。

ここで私が言いたいことは、どの新聞が優れている、といったことではありません。

様々なメディアが自説を主張することは、民主主義において非常に健全な姿でもあります。ですが「『報道をしない』という選択」がなされたり、逆に過度な主張が行われたりする可能性もあり、我々は常にメディアのフィルターを通して物事を見ていることを自覚するべきでしょう。

もしかすると、私たちライブラリアンが利用者に伝えるべきことは、データベースの検索方法などではなく、批判的思考でもってメディアと接することなのかもしれませんね。

こうして調べてみたことを、また次のガイダンスで活かしていけたら・・・と思います。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
週末の朝、私が目を覚まして隣を見ると、きょーこがスゴい格好に。(笑)


どうしてわが子がゴミ箱をかぶり、足を壁に突っ張って、お腹を丸出しにして寝ているのか、私にはどうしても理解できません。(笑)


きょーこがいてくれるおかげで、私たちは笑って毎日を過ごすことができます。
れいこを失った悲しみが癒えることはありませんが、きょーこの存在が、私たち家族に笑顔を取り戻してくれます。

ありがとう、きょーこ。れいこお姉ちゃんの分まで、元気に育つんやで〜!
れいこも、応援してやってな!!

2015-06-14

第3回「れいこパーティー!」を開催しました!(感謝、そしてこれから)

遅くなりましたが、先週末に開催した、第3回「れいこパーティー!」のご報告をします。




★第3回「れいこパーティー!」


先日からご案内していましたように、6月6日(土)・7日(日)で第3回「れいこパーティー!」を開催しました。

お越しくださった大勢の皆さん、れいこへのプレゼントや手紙を贈ってくださった皆さん、そして来られなくても心を寄せてくださった皆さん、本当にありがとうございました。



この2日間で、20人の方々がれいこに会いに来てくださいました。
お花やお菓子などを送ってくださった方もいらしてして、れいこもきっと喜んでくれたことでしょう!

皆さんのおかげで、私たちもれいこのセカンド・バースデーを、明るい気持ちで過ごすことができました。
れいことお別れしたこの日、私たちが涙を流して過ごすよりも、こうしてみんなでれいこを囲んで明るく過ごしてやる方が、きっとれいこも喜ぶでしょう。


夜はお決まり、「れいこバー」も。


★「れいこちゃん記念文庫」より


れいこが「たにあん」と呼んで慕っていた、エル・ライブラリーの谷合館長。
今回、そのエル・ライブラリーから嬉しい連絡を頂きました。

エル・ライブラリーが設置くださっている「れいこちゃん記念文庫」基金などから、小児がんの子どもやその家族を支援する「チャイルド・ケモ・ハウス」に、この機に合わせて寄付を送ってくださったとのことです。

谷合館長はじめエル・ライブラリーの皆さん、いつもれいこと井上家への応援をありがとうございます。ただただ、感謝するばかりです。

今回の件も、エル・ライブラリーの公式ブログにアップくださっていますので、皆さんぜひご覧ください。


★感謝、そしてこれから


今年はお越しくださった方が少なかったのですが、その分お一人ずつとゆっくりお話することができました。
この日は都合が合わず、別の日程にわざわざお越しくださる方々や、メールやSNSなどで気持ちを伝えてくださる方も多くいらっしゃいました。

れいこや私たちが、今もなお支えられていることを感じます。皆さん、本当にありがとうございます。



「れいこパーティー!」は、私たちの生ある限り、これからもずっと続けます。
れいこという子がいたこと、懸命に病気と闘ったことを、ずっと覚えておいて欲しい。それが、私たちの願いです。

れいこ〜、ずっとずっと大好きやけんな〜!
お父ちゃんたちは、ずっとお前と一緒やで〜!


2015-06-07

ファシリテーション研修を受けてみた

昨日・今日と、先日からご案内しています「れいこパーティー!」を開催中です。
今も友人と雑談をしながら、このブログを書いています。主催者なのに、不謹慎。(笑)


「れいこパーティー!」のことは、終わってからまた改めてご報告しますね。


★ファシリテーションって?


さて先日某所にて、ファシリテーション研修を受けてきました(図書館員だけを対象とした研修ではなく、一般的なものです)。
ファシリテーションは以下のようなことを実現する手法で、それを行う人をファシリテーター(会議進行役)と言います。

  • 目的達成のため、会議などを円滑に進める。メンバーの合意形成を実現する。
  • 当日の進行だけでなく、準備を含めてトータルな会議運営にあたる。
  • 中立の立場から、会議を通じて何を実現するのかメンバーに理解してもらい、メンバーの個々の力やチームワークを引き出す。

特に重要なのは、メンバーの【合意形成】に努める点でしょう。参加者の声を傾聴し、みんなが納得できるよう討論をまとめ、本来の目的を達成させる役回りです。


★これからのライブラリアンに求められるチカラ!?


詳しい研修内容は書ききれませんが、参加者の合意を形成することで主体的に目的達成に関与してもらおう、という考え方はどの組織においても活きる考え方だと思えました。

大学などの親組織や社会が変わり、図書館に求められるものが変わる中、多くのスタッフやステークホルダーと協力し合い図書館を変えていくために、私たちにはこうしたスキルも必要だろうとも思えました。

例えば、館内ミーティングで自分がリーダーの場合ファシリテーターとなり、全員が納得する方向へ議論を導く役回りが求められるかもしれません。こうしたコミュニケーション能力は、これからのライブラリアンに求められる能力の最たるものでしょう。


しかし他方、難しく感じる面もありました。
ファシリテーターは中立を保つために、個々の発言を評価したり、特定の方向性への発言や誘導を行うことはしません。それが、私たちの立場にマッチしないことも多いように思います。

例えば大学図書館を離れての、大学本体での会議です。
大勢の教員や他部署スタッフと同席する中で、自分にファシリテーター的な役割が求められることは少ないでしょう。
こうした場面ではむしろ、ファシリテーターとは真逆の立場になり、積極的に学内に図書館の価値や取り組んでいることの意義を伝えるべきだと思います。

ケースバイケースですが、ファシリテーターになるべき場面と、ストレートに自分たちの思いや考えを発信する場面と、使い分けていく必要があるように感じます(ライブラリアンの多くは思慮深い一方で、大学全体の意思決定への関与や積極的な発言が少ないように思います)。


★中堅層に


ともあれ、相手の話を傾聴しメンバー全員が納得してチームワークを引き出すスキルは、とても重要です。
とりわけ、30代後半〜40代の管理職手前くらいの年代層に求められる能力のようにも感じました(管理職者になれば、一定の決裁権もあるでしょうし、ときにはシビアな判断をすることも必要でしょうね)。

ファシリテーションに関する本も多く出ていますので、興味がある方はご覧になってはいかがでしょうか。

余談ながら、こうした図書館外の研修などで積極的に学ぼうという姿勢も、ライブラリアンに必要な能力だと思います。「専門バカ」ではなく、様々な能力や広い視野を身に付け、図書館以外でも求められるような人材になっていきたいものです。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
冒頭でも書きましたが、今まさに「れいこパーティー!」の開催中です。


大勢の方々がれいこや私たちのために来てくださり、本当に嬉しい限りです。
わが家の賑やかな二日間を、れいこもきっと嬉しく見ていることでしょう。

れいこ、みんながお前のことを、今も思ってくれよるんよ。嬉しいわいね〜!