2014-02-25

【参加者急募!】「大実演!ビール片手にイントロバトル!」
(トサケンミニセミナー兼オフ会)

今日は、私が幹事長と運営委員をしていますトサケン(図書館サービス計画研究所)のイベントのご案内です。
直前になっての突然企画ですが、私も幹事をしていますので、よろしければぜひご参加ください!




★「大実演!ビール片手にイントロバトル!」(トサケンミニセミナー兼オフ会)


皆さん、年度末のお忙しい時期、いかがお過ごしでしょうか?
春は新入生オリエンテーションや事業説明などで、人前で話をしなければいけないことも多く、あれこれ頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回、トサケンでまたもお役立ち企画を用意しました。
自分でシチュエーションを設定し、そのガイダンスのイントロ部分を3〜5分で実際に演じ合おうというものです。

人前での話はツカミがとても大事です。お互いのツカミで学び合い、いいところはどんどん自分のプレゼンにも取り込んでいきましょう!

直前の突然企画ですので、準備に手間をかけて頂く必要はありません。
お互いにヒントを提供し合えれば、というコンセプトですので、気軽にご参加ください。仲間うちの練習のつもりで、気軽にご参加ください。

なお、この日はトサケン主宰・仁上さんがご参加くださいます。仁上さんを囲んで、楽しく有意義な時間を過ごしましょう!


【日時】2014年3月2日(日)17:00-20:00
【場所】笑門来復 (大阪府大阪市北区曽根崎2-1-6 Tel. 06-6312-2185)

【参加資格】どなたでも歓迎。
【参加費】4,000円(飲み放題付)
【お申し込み】3月1日(土)18時までに、幹事(多賀谷・井上)宛メールにて。
( tagaya@osaka-geidai.ac.jp または karatekalibrarian@gmail.com )


【その他】
  • 実演前に、誰を対象にどういった目的のプレゼンをするのか、参加者にご説明ください。
  • イントロを基本としますが、プレゼンの山場など、トライしてみたいシーンを実演して頂いて構いません。
  • 人前でお話をする機会がない方は、ざっくりとしたシチュエーションを自分で設定し、お話になるので構いません。
  • 会場には、PC・プロジェクター等はありません。資料を配布したい場合は、15部程度お持ちください。
  • 早退・遅刻されても結構です。無理のない範囲でご参加ください。


★京都からのハシゴ、いかがですか?


当日午前は京都で、日本図書館協会さんによる「第19回図書館利用教育実践セミナー in 京都情報リテラシー教育と評価」が開催されます。毎年この時期に開催され、大勢の方々が参加される恒例の大イベントですね。

そちらに参加され、終了後にゆっくりランチ+移動をすると、このトサケンミニセミナーにちょうどいい頃合いになると思います。京都で学ばれた後に、晩はトサケンミニセミナーへご参加されてはいかがでしょうか。

よろしければ、ランチ+大阪への移動もご一緒しましょう。ご希望の方は、上記図書館利用教育実践セミナー終了から20分後に、会場1階のホールにご集合ください。

開催4日前に予告する突然イベントですが、楽しく有意義な時間になると思います。皆さま、どうぞよろしくお願いします!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

今朝、友人とたまたま、道ばたで出会いました。まともに話すのは、たぶん2年ぶり。
保育園にきょーこを送るところでしたので、きょーこを見て、その誕生をずいぶんと喜んでくれました。


ちょっと話をした後、その方は(気を遣いながら)「れいちゃんは、どう?」と聞いてくれました。
私は答えに窮してしまったので、友人はサッと話題を変えてくれて、その場はそれで済みました(この気遣いには、助かりました。友人って、いいですね!)。

・・・が、そのまま自転車を漕いでいると、どうにも胸が苦しくなりました。
れいこがいない生活もはや1年半を過ぎましたが、不意にこうしたことがあると、感情の起伏が大きいようです。
どうにも辛くて、仕事を休ませてもらおうかとも思ったのですが、家にいてもきっと悶々とするだけ。頑張って出勤して、何とか元気に一日働いてきました。


れいこがいない生活に、慣れることなんてあるのかな?
きょーこが生まれてくれなかったら、私たちはどうなっていたんだろう?

れいこ、また会いたいなあ。
もう一度、その手を握って、抱きしめてやりたいなあ。

2014-02-17

企業情報部門の方々とのワールドカフェ→館種を超えた連携の重要性を再認識

今週11日(火・祝)にワークショップ「新年度にはじめる、図書館のソーシャルメディア!」を開催した勢いに乗って、14日(金)にINFOMATESの活動に初参加してきました。




★INFOMATESとこの日のテーマについて


INFOMATES(情報活動研究会)は「情報問題に関心がある方々が集い、情報交換することで、切磋琢磨する場を提供する」ことを目的とする団体だそうです。
私も今まで全くご縁がありませんでしたが、トサケン(図書館サービス計画研究所)のMLでご案内を頂きましたので、参加してみました。

INFOMATESに参加されている方々の大半は、企業の情報部門でした。ライブラリアンは、その多くを占める主要な構成員のようです。

そしてこの日のテーマは、「図書館・情報部門は,この時代をどう生き抜いていくのか?:アイディアの創出」でした。ワールドカフェ方式により、アイディアを出し、自由な議論を深めていこうというものでした。


★館種を超えた連携の重要性


このワールドカフェを経験し、私が一番お伝えしたいこと。
討論そのものも非常に興味深かったのですが、それ以上に強く感じたのが、館種を超えた連携が必要だということです。

おそらく、このブログを読んでくださっている方の多くは、大学/短大図書館にご所属でしょう。企業図書館の方々は私たちが思っている以上に、私たちと違う角度から図書館の世界を見ています。
この日、企業図書館の方々の集まりにアウェイで参加し、その文化に触れて、初めてそれを理解しました。

企業図書館と大学/短大図書館は、そもそもの前提も違いますし、持っている情報も違います。
他館種に対する情報が欠落していることはお互いにとって、何よりユーザーにとっての不幸です。例えば、企業さんの中には「大学で外部の人間に対して、文献のコピーを提供してくれるか、聞いていいのかどうかすら迷う」といったお声もありました。

また、企業さん同士は、同業者であればあるほど競合関係の中にあり、大学/短大図書館のような直接的かつ制度的な連携が困難である様子も伺えました(お聞きした限りでは、INFOMATESのような試みは、かなり例外的なもののように思えました)。

企業図書館も大学/短大図書館も、お互いに情報提供サービスを目的とするプロフェッショナルでありながら、情報も共有できておらず学び合えてもいない現状は、社会にとって大きな損失と言えるでしょう。

例えば、この日のワールドカフェでも、以下のような話が出ていました。
  • 限られた予算をいかに効率的に使うか
  • 成果をいかに内部でアピールするか
  • どのように人を惹き付け、集う場にしていくか
  • 少ないマンパワーを何に振り向け、どう結果に繋げるか 等々

これらは、大学/短大図書館でも、全く同じ課題を持っていますね。もちろん、公共図書館や学校図書館の方々も、同じでしょう。
このような課題に対し、同じライブラリアンとして一緒に知恵を絞り、よりよい方策を探ることが求められるのは当然のことでしょう。




★まずは交流から


いきなり制度的な連携は困難かと思いますので、まずは相互認識・相互理解からスタートすることが重要だと思えました。

例えば、大学/短大図書館の勉強会などにおいても、企業図書館の方々に参加して頂けるよう配慮するといいですね。企業図書館(あるいは専門図書館)の方々によるイベントなどにも、どんどん参加するといいのだと思います。

情報に関する人は、ライブラリアンだけではありません。知財・産官学連携・ベンダー・出版など、関連する分野は広範です。こうした分野とも連携しながら、情報のチカラとその流通を高め、それをより良い社会に繋げていくことができたらいいですね。

私もイベント企画などで、こうしたことを意識していきたいと思います。まずは、個人的なネットワークをつくり、お互いに相互理解するところから始めていきましょう!

以上、INFOMATESに参加しての雑感でした。肝心のワールドカフェについては、触れず終いで申し訳ありません。(汗)
お世話になった皆さま、よろしければ今後もぜひ参加させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

先日インフルエンザを発症したきょーこは、治るヒマもなく突発性発疹を発症しました。1週間の間に、2度も38〜39度台の熱が出て、親も子も大変でした。


人生初の肩車!

ようやく、この月曜から1週間ぶりに保育園に行くことができます。よかったね、きょーこ!
休んでいる間も、熱の割には元気でした(機嫌は悪かったですが)。れいこお姉ちゃんが、応援してくれていたのかな?

2014-02-14

図書館でどうソーシャルメディアを使うのか、30人が集まって考えてみた。

先日からご案内しています、ワークショップ「新年度にはじめる、図書館のソーシャルメディア!」(2014年ダイトケン関西3支部 新春合同例会)。
先日、無事開催することができました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!


開催当日の朝、思うところをいろいろと書いたりもしてみました。
その思いに皆さんが応えてくださったのでしょうか、ワークショップには30人もの方々がご参加くださり、とても盛況となりました。


★この日の内容


このワークショップの開催主旨は、ご案内をご覧ください。
メインとなって運営にあたったのは、私が支部長をしています兵庫支部です。今回は私自身が幹事ということもあり、いろいろと頑張りました(その割に、至らない点ばかり・・・)。

今回の狙いの一つは、聞いて学ぶだけの講義のようなスタイルではない、ということでした。
(事例報告などはあるものの)ワークショップのメインはグループ討論とし、そこで自ら学び気付くこと。そして、その討論を通じて人とのつながりを深めることを、コンセプトとしました。参加者の皆さんもその主旨をよくご理解くださり、大いに討論を盛り上げてくださり、素晴らしい会になりました。


当日の様子は、こと細かには書き切れません。Twitterのまとめを作成しておきましたので、そちらをご覧ください。
すでに1,600回以上もアクセスされていて、このテーマやワークショップへの関心が高いことが伺えます。


★グループ討論をしてみて


グループ討論は事例報告などを聞いた上で、自分が話し合いたいテーマを付箋に書いてもらいました。それらを8テーマに集約し、各グループのテーマとして討論頂きました。



最後に討論内容をシェアするため、グループごとに報告を頂きました。その中で、私が印象的だったのは、以下の点です。

  • ソーシャルメディアの使い方は、それぞれの図書館次第。自館に適したサービスを、適した形で使うべき。ソーシャルメディアで何がしたいのか、よく考えることが重要。

  • ゆえに、各館で検討すべき課題もそれぞれ違う。自館に応じた問題点を探り、他館の例をヒントに考えてみることが大切。

  • 部署でソーシャルメディアを始めようとしても、多くの同僚はソーシャルメディアを知らず、心理的なハードルを感じることも多い。特に上長は責任もあり、慎重になりがち。ソーシャルメディアとは何か、どんなメリット・デメリットやその対応をしっかり伝え、上層部に不安を感じさせない運用を提案すべき。


(写真は参加者の許可を得て掲載しています)

各自がテーマ設定をしたせいか、グループ討論での参加者の積極的な発言が光りました。
あえて1テーマ20分という制約を設け、率直な討論をしてもらおうという狙いでしたが、私たちが心配する必要もなく、議論は白熱したものになりました。

このようにグループ討論が充実したのは、それに先立つ話題提供・事例報告が充実していたからです。
いずれも自館におけるサービスをいろいろと考えた取り組みであり、発表も上手で工夫に満ちたものでした。ご発表くださいました皆さま、本当にありがとうございました!


★ちなみに私は・・・


私はこのワークショップの幹事として、司会・進行をし、さらに冒頭で「話題提供」の一つとしてお話をさせてもらいました。
スライドも、参考までに公開しておきましょう。参加者の認識を摺り合わせることが目的でしたので、ごくごく平凡な話ばかりですが・・・。


この日私が一番お伝えしかったことは、この「話題提供」などではなく、最後に「お願い」として皆さんにお話ししたことです。

  • この日学んだことをヒントに、何か一つでいいから、アクションに繋げて欲しい。「いい会だったなあ」で終わらないように。ほんの少しでも、討論をもとに現場を良くして欲しい。

  • ここで出会えた人とのご縁を大切にして欲しい。放っておけば、ご縁は近いうちに必ず途切れる。名簿に掲載したアカウントをフォローしたり、お礼メールを送るだけでいい。


ご参加くださった皆さま、お忙しい中ありがとうございました!スタッフ一同、感謝しています。
また、話題提供・事例報告をくださった皆さま、運営にご協力くださったダイトケン京都・大阪両支部の皆さま、そして兵庫支部+サポーターの皆さん、ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
実はきょーこ、人生初のインフルエンザに罹っています。(涙)


何だか演歌歌手のような身振りをしていますが、これでも立派な病人です。(笑)
このダイトケンのワークショップの日に、いきなり熱が出て38度4分にまで。ワークショップ中に電話がかかってきましたので、懇親会は泣く泣く欠席して、きょーこのもとへ。幸い、熱の割に毎日元気に過ごしています。

れいこもよく熱を出したりしましたので、いろんな予定をキャンセルしたことを思い出します。子育ては、本当に同じことの繰り返しですね。

れいこ〜、きょーこを守ってやってやね!

2014-02-11

いよいよ本日!ワークショップ「新年度にはじめる、図書館のソーシャルメディア!」に思うこと
(2014年ダイトケン関西3支部 新春合同例会)

先日からご案内しています、ワークショップ「新年度にはじめる、図書館のソーシャルメディア!」が、いよいよ本日開催です。
これは、2014年ダイトケン関西3支部 新春合同例会として開催するもので、私が支部長を務めるダイトケン兵庫支部が担当しています。


忙しい時期ではありますが、最終的に28名もの方々がお申し込みくださる盛況ぶりとなりました。幹事として、とても嬉しく思います。
当日参加も可能ですので、ぜひお越しください(ただし懇親会は、事前申込みされている方のみとなります)。


★準備を終えて


最後の追い込みの先週日曜は、一日の半分以上を、このイベントの準備に費やしました。
メンバーとの最終打ち合わせ、発表者や他支部への連絡、参加者へのリマインダー、関連資料の整理、ストレージへのアップ、懇親会の予約、掲示物や配布資料の印刷、Webサイトの更新…。

今回は兵庫支部が担当の上、支部内でも自分がメインとなった企画ですので、準備もそれなりに大変でした。
このくらいの規模のイベント(と言うと語弊がありますが)でしたら、ヒイヒイ言うほどでもないのですけれど、それなりには時間と労力を費やします。

曲がりなりにもダイトケンとして取り組むイベントですから、個人依存ではなく、どうチームで取り組むかということを、しっかりと考えなければいけませんね。




今回は兵庫支部のメンバーも忙しくどうなることかと思っていましたが、参加できないメンバーを含め、何人もがいろいろ自主的に動いてくれて、本当に助かりました。
兵庫支部やそのサポーターには熱心なメンバーが多いですので、みんなが動きやすく、そして楽しめる環境をつくることが、支部長に一番求められることなのかもしれません(自戒)。

みんなの頑張りでつくられているダイトケン関西3支部合同例会、今回も魅力的なものにしたいと願っています。
会員もそうでない人も、忙しい中を来てくださっていますので、それに見合う学びや気づき、そして人とのつながりを得られる場にしたいと思います。

なお、このワークショップは、Twitterを使って発信をします。ハッシュタグは「#ダイトケン」ですので、参加できない方もぜひTwitterをチェックしてください!もちろん、参加する方もしない方も、「#ダイトケン」付きのツイート、大歓迎です!



★(別件)第4回関西ライブラリアンおもてなし会のご案内


完全に別件なのですが、ついでにちょっと宣伝を。
昨年立ち上げた「関西ライブラリアンおもてなし隊」、第4回おもてなし会を、以下のとおり開催します。隊員に限らずどなたでも歓迎ですので、他館のライブラリアンと交流を深めたい皆さま、気軽にご参加くださいね〜。

【ゲスト】岩手大学のライブラリアンTさん
【日時】2014年2月17日(月)18:30-
【場所】三宮駅徒歩圏
【参加資格】おもてなし隊員に限らず、どなたでも歓迎。

【参加費】3,500円程度
【お申し込み】2月14日(金)までに、karatekalibrarian@gmail.com宛にメールにて。(もう少し調整に時間が必要な方は、期間内にその旨ご一報ください)

なお、「関西ライブラリアンおもてなし隊」では、常時ゲストと隊員を募集しています!主旨をご覧の上、気軽にお申し出ください!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
れいこのことを思い出せば、お兄ちゃんのあとを付いていっていたことが頭に浮かびます。よくケンカもしましたが、れいこはお兄ちゃんのことが大好きでした。


そのお兄ちゃんも気付けば中学校3年生、とうとう高校受験するまでになりました。


この写真のとおり、秘密兵器・アンキパンを使って試験本番に望みましたので、今回はきっと大丈夫でしょう。本命に取っておけば良かったかも?(笑)
れいこ、お兄ちゃんが合格してたらいいね!


2014-02-03

MLA連携の、小さな小さな一歩?

およそ1週間ぶりのブログ更新です。
泊まり込み出張などがあり、間が空いてしまいました。申し訳ありません。


その間に、このブログの累積アクセス数が600,000回を突破していました。
5年近く前にこのブログを立ち上げたときには、1日30アクセスが目標でした。今は平均で、1日700〜800アクセスくらいでしょうか。定期的にご覧くださる方がいらして、本当にありがたいことです。


○MLA連携の、小さな小さな一歩?

さて、先日ご案内をしました「井上さんを囲む会&図書館員と学芸員の交流会@和歌山」を開催頂きましたので、今日はその感想を。

一番は、何はともあれ楽しかったということです。(笑)
博物館・美術館の学芸員さんたちと図書館員が集まり、図書館員の集まりだけではできない、いろいろな気づきがありました。その中で、最も印象が強かった2点をご紹介しましょう。


★スペシャリストとしての学芸員


一つ目は、学芸員さんたちがそれぞれ明確に専門分野を持っている、ということです。それはライブラリアンよりもはるかに顕著で、大学教員にも近い研究者の世界でした。例えば、この人は鰻の○○が専門、この人は仏像の○○の専門家、こちらは考古学の○○、こちらは芸能の○○・・・といった具合です。

一部の例外を除けば、ライブラリアンの多くはどこに配置されているかで専門が決まり、それも数年サイクルで入れ替わります。かたや学芸員さんたちは、学生時代からずっとそれを専攻していて、おそらくずっとその道の研究者であり続けるのでしょう。

プロ野球に例えて言うなら、ライブラリアンは投手陣といった感じでしょうか。チーム事情などにより、先発したり中継ぎや抑えに回ったりしますが、基本的にはみんな同じ道の人です。

それに対し学芸員さんたちは、お互いに違う世界の住人です。同じ野球に関わる人であっても、ホームランを期待される人もいれば代走のスペシャリストもいる、ときにはブルペンキャッチャーだったりスコアラーだったりさえします。それぞれが独立した特定分野のプロで、個が集まって全体をつくっている印象です。

学芸員さんたちが自身のバックボーンとなる専門領域を持っていることは、一人ひとりが欠かせないプレイヤーとして位置づけられていて、とても素晴らしいことだと思いました。ライブラリアンもそれぞれの専門領域を持ちそれを深めることができれば、学芸員さんのような独立したプロフェッショナルになることも可能でしょう。


★資料に文脈を持たせること


二つ目は、この日聞かされた「資料にどんな文脈を持たせるか」ということです。

参加されていた美術館の方に、私は少し意地悪な質問をしてみました。
(ライブラリアンがよく「貸本屋」と揶揄されるのを引き合いに、)「美術館の方は絵を並べているだけ、と言われたりしませんか?」と聞いてみたのです。

すると、「絵画を見せるということだけに限っても、どんな文脈でそれを見せるのか、真剣に考えている。どんなテーマ、案内文、並べる順番、スポットの当て方にするか、それらによって見え方は全く異なる。」という答えを頂きました。
併せて彼女は、「図書館も一緒でしょう?集めた資料をどう分類し、どんな文脈で見せるのか、一生懸命考えているんじゃないですか?」と逆に私に問いかけました。

この問いに、自信を持って答えられるライブラリアンは、どれほどいることでしょう?恥ずかしながら私は、答えに躊躇してしまいました。分類をどう振るかということはさておき、どういった文脈で資料を見せるのか、突き詰めて考えたことがないことに気付かされたからです。

ライブラリアンにとって、資料を分類して番号順に並べるのはごく当然のことであり、改めてその意味をとことん考え抜いたことのある人は、ほとんどいないのではないでしょうか。



ともに、先人の遺した知や世界を取り囲む様々な情報を扱う、学芸員とライブラリアン。
ほんのひととき、こうして同じ時間を過ごす中にも、多くの気づきがありました(おそらく、私たちが学芸員さんたちにも何かヒントを差し上げられたことでしょう)。

昨今「MLA連携(あるいはMALUI連携)」とよく口にされますが、正直なところ、自分がそれに努めてこなかったことにも気づかされました。扱う媒体などの違いはあれど、私たちは本質的に同じものに向き合っています。
私たちはもっとお互いに学び合うべきなのだ、と強く感じた一日でした。

このような貴重な場に集まってくださった学芸員の皆さん、ライブラリアンの皆さん、ありがとうございました!
そして、この場を設けてくださった和歌山医科大学のSさん、学芸員さんたちに広く呼びかけをしてくださったKさんには本当に感謝です。ありがとうございました!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
きょーこが生まれてから、2月2日(日)でちょうど半年が経ちました。
ここまで元気で、すくすく育ってくれたことを本当に嬉しく思います。

節分に何故か鬼になった、きょーこ。

生まれるまではずいぶんと大変でしたが、この半年は私たちを不安にさせることもなく、元気に育ってくれました。もしかしたら、れいこがお空から見守ってくれているのかもしれません。

ありがとう、れいこ!
わしら、きょーこを元気に育てるけんな〜。これからも、きょーこを見守ってやってな〜!