2013-03-26

北欧ってスゴい!「図書館利用教育実践セミナー」参加報告

3月17日(日)に、「第18回図書館利用教育実践セミナー」(JLA図書館利用教育委員会)に参加してきました。
1週間以上経っているのですが、とても面白いお話でしたので、レポートします。


このところ、毎週2〜3件のセミナーや勉強会に出ていて、とてもレポートが追い付きません・・・。


○この日のポイント

  • 北欧の図書館は、社会に溶け込んでいる。生涯に渡って利用される、人と情報の集う場所であり、文化と情報へのアクセスを保障する空間でもある。
  • 北欧では、社会理念と図書館の理念が結びついている。平等・共有・セルフヘルプ。


○吉田先生のご講演

この日面白かったのは、何と言っても吉田右子先生の基調講演でした。テーマは、「北欧の公共図書館と生涯学習ー図書館はわたしたちの学校ですー」でした。
今回は、この基調講演に絞ってレポートしたいと思います。


吉田先生は、北欧でのご滞在経験をもとに、北欧ではいかに図書館が人々の生活に溶け込んでいるかをお話くださいました。
ご講演で最も強く印象に残ったことは、図書館そのものが社会の理念を体現していること、言い換えれば社会理念を具現化する仕組みとしての図書館の存在、という視点でした。

上に書きましたように、平等・共有・セルフヘルプといった社会的な理念が、そのまま図書館の理念になっています。
北欧では誰しもが図書館を利用することができ、図書をはじめ様々な情報へアクセスすることができます。子ども・高齢者を含めた人々が集い、ICTを含めて人と人の、人と情報の接点になっています。


私は先日書き上げた修士論文の中で、私学における建学の理念と、図書館のミッションが、同じ方向性を持つことがいかに重要であるかを述べました。

私学は、どのような教育・研究を行い、どのような人材を育成するという理念を掲げ、それを実現させるために図書館を設けます。
図書館が集い学ぶ場として機能することで、私学は目標とする教育・研究、すなわち人材育成を果たすことが可能になります。

そして今回の吉田先生のお話は、まさにこれのスケールアップ版でした!
私学を社会に置き換えて考えれば、北欧の社会と図書館の関係は、私が修士論文で述べた関係に他なりません。


そんな訳で、吉田先生のご見解は、とても自分にスッと入ってきました。
他にも細かいユニークなお話もたくさんお聞きできたのですが、それはこの日のツイートのまとめを作成しましたので、そちらでご覧ください。

吉田先生のお話は、とても楽しいものでした。ご講演の後にご挨拶に伺ったところ、思わぬ共通の趣味(?)も見つかり、勝手にお近づきになったように感じています。(笑)

吉田先生、貴重なお話をありがとうございました!


○吉田先生の著書

なお、吉田先生は北欧の図書館をテーマにした、いくつかの著作を書かれています。よろしければ、ぜひ手に取ってみてください。

「読書を支えるスウェーデンの公共図書館: 文化・情報へのアクセスを保障する空間」


「デンマークのにぎやかな公共図書館-平等・共有・セルフヘルプを実現する場所」


先生は、今年また新しい図書を刊行するご予定だそうです。ご関心のある方は、ぜひアンテナを張っておいてください!


○便乗企画!トサケンランチ会

毎年のことではありますが、今年もこのセミナーに便乗して、トサケンランチ会を実施しました。
このセミナーには、いつも大勢が集まりますので、便乗するとてもいい機会になっています。(笑)

毎年会場で、適当に声をかけると10〜20人くらい、過去には30人も集まったことがあります。
とてもじゃないですが、いきなり入る店もありません。(笑)

そこで今回は予約制とし、事前申込みを頂いた10名での開催としました。
少人数ながら、いろいろな話で盛り上がり、非常に楽しい時間を過ごしました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

私が言い出しっぺになるだけで何もしない中、陰の幹事・Mさんがすべてを仕切ってくださいました。
こんな素晴らしい集まりがあったのも、Mさんのおかげです。本当にありがとうございました!


○幹事募集!4/6トサケンオフ会@名古屋

この前、ちょっと予告しましたが。
4月6日(土)に、名古屋方面に行くことになりました。例によって、トサケンオフ会を開催したいと思います。

いつものごとく、言い出しっぺにだけなって、幹事は現地の方に丸投げしたいのですが・・・どなたか、立候補くださいませんか?
愛知方面の方、ご連絡をお待ちしています〜。


それでは、押忍!

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