2011-10-07

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第98~102日目: 10月3~7日(月~金)】

6月28日に始まったれいこの闘病記、98~102日目です。
(初めての方は、まず初日・6月28日のエントリーをご覧ください)


<●お願い>

このブログには、れいこに関する情報を、ほぼそのまま掲載しています。
一方で、れいこの回復が厳しいこと、余命まで告げられたことは、本人には伝えていません。
れいこに話しかけて頂く際はもちろんですが、れいこに接する可能性のあるお子さん方にお話される際、ご配慮をお願いします。

お子さん方には、「れいこが頭にできた、悪いできものと闘っている。治るまでには、まだだいぶかかりそう」といった言い方にして頂ければ、幸いです。

「命が危ない」、「余命1~2年」といった部分については、特に配慮ください。れいこのためにも、お子さん方のためにも。

このような危惧をしつつも、あえてブログでの情報発信を行っています。皆さまのご配慮・ご協力をお願いいたします。



○れいこ、回復傾向!

化学療法第2クールに突入してから、ずっと今一つのコンディションが続く、れいこ。3つの悩みに苦しめられてきたれいこですが、この数日、とてもいい傾向が続いています!



<●お悩み その1> 連日明け方の胃痛

まず、9月末から連日朝方に起きていた、胃痛について。
毎朝3時頃に、胃の痛みで目を覚ましていた、れいこ。初日は、2時間も眠れず、ずっとお腹をさすっていた私は、腕が筋肉痛に。(笑)

以来、5日間に渡って、この症状が続いていました。
ですが、ようやく5日(水)になって、この症状が見られなくなりました。それ以降は、幸いこの症状は出ておらず、ようやく一安心といったところです。


<●お悩み その2> 極度の食欲不振

そして、胃痛よりも心配だったのが、極度の食欲不振です。
27日にインターフェロンを点滴&テモダールを内服したところ、その夜嘔吐がありました。それからは、ほとんど食事を摂れない日が、続いていました。朝食はヨーグルト1口とプルーン1個、といったレベルです。

このように食事が摂れないのにも関わらず、強い抗癌剤を使用していたために、胃腸がダメージを受けて、明け方の胃痛が起きていたのでしょう。
そして、具合が悪いのでさらに食事が摂れなくなる悪循環でした。

29日に病院に行って、ステロイドの「大量投与」を開始してから5日ほどで、ようやく食欲がわずかに戻り始めました。
食べる量は徐々に増え始め、7日(金)には、以前食べていた量の半分ほどを食べるまでに回復してきました。


<●お悩み その3> 便秘

そして、もう1つの悩みも解決しました。便秘です。
極度の食欲不振に陥っていたせいか、れいこはお通じがない状態が、ずっと続いていました。
心配していたところ、5日(水)に久しぶりのお通じがありました。これが何と、12日ぶりの排便です!

いくら食べていないと言っても、これはしんどかったでしょうね~。食べられるようになったから、便秘も解消したのでしょう。
さすがのれいこも、「いっぱい出たよ~」とホッとしたと言うか、スッキリした様子でした。(笑)


ともあれ、3つのお悩みがようやく揃って解決されてきました。
このまま、上昇傾向が続くといいのですけれど。



○100日を超えて

そうこうしているうちに、れいこの発症から、100日が過ぎました。
まさに人生が変わった、怒涛の、激動の100日間でした。

振り返ると、あっという間のような、今でも夢を見ているのではないかというような気分です。この毎日に慣れてはきましたが、一方でまだ現実のことだと受け入れられていない自分にも気付きます。
いまだに、れいこを失うかもしれない、そのことを考えると胸がギュッと締め付けられて耐えられません。


この100日間は、いろいろなことに涙し、いろいろなことを知った日々でもありました。
大勢の方々に励まされ、支えられた日々。いかに自分がれいこを愛し、れいこを必要としているかを感じた日々。家族の絆を感じ、一緒に過ごせることの喜びを知った日々。


ブログやTwitterで、れいこの情報を流すことにも、慣れてきました(最近は、ブログの更新頻度を緩くして、自分の負担を減らしていますが)。

最初のうちは病院に泊まり込み、毎晩涙ぐみながら、病室でブログを綴る日々でした。
ブログを書き終わったら病室の床で眠っていましたが、目覚ましを15分ごとにかけて、れいこが無事か確認したものでした。

このような状況をネットで公開した結果、心外なメールやコメントをもらったこともありましたが、その100倍も多くの応援・激励に、井上家は本当に元気づけられました!


この100日間は、れいこの長い闘いの、ほんの始まりに過ぎないのでしょうか?
それとも、れいこに残された時間は、もうほんの僅かなのでしょうか?(そう思いたくないのですが、どうしてもその不安と恐怖は、拭えません)
あるいはもしかすると、奇跡ということが起きるのでしょうか?

答えは、誰にも判りません。
ですがどんなに絶望的な状況でも、れいこや私たちは、頑張るしかありません。


何百日かかっても、構いません。
どうかれいこが、元気になりますように。

ずっとずっと、この笑顔を私たちに見せてくれますように。




<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

れいこの病気が判ってから、もう100日も経つんやね。
お父さんは、今でも信じられない気がするんよ。

その小さい体で、よく100日間も闘った。
結局転院もして、2ヶ月近くも入院したな。頭を切る手術も、2回も頑張ってくれたね。もう空手はできないと言われたことも、ショックやったやろうなあ。

70グレイという、大人にもやらないほどの、大量の放射線治療でも頑張ったね。
女の子やもん、毎日何百本も髪の毛が抜けていくのは、辛かったわいな。

そして今、嘔吐や頭痛と闘いながら、抗癌剤を飲んだり点滴したりして、頑張りよるよな。多いときは、一日20錠以上の薬を飲んでまで頑張りよるもんな。

こんだけ頑張りよるんやけん、絶対にええこと、あるで。



お前の寝顔を見ていると、とても病気とは思えんのよ。
ちょっと痩せたかな、と思うくらいのもんかな。(笑)

お前が笑ったりしとると、本当に100日前に戻ったような気がするんよ。ときどき、全部夢なんじゃないか、といまだに思ってしまう。
わしらは一家で、「明るく強く」闘うことにしたし、お前が絶対に元気になると信じてはおる。

それでも、やっぱり怖い。

お前を、失うことが。
もしそうなったときに、自分たちが耐えられるかどうかが。


ほやけど、それは考えんようにせんとな。
お前は「絶対、元気になる!」と約束してくれたんやけんな。そのお前を、わしらが信じんかったら、どうするんよな。


今日はちょっと、お父ちゃんが落ち着かんな。
100日間経ったんかと思うと、いろんな気持が湧きだしてきて、取り留めがないなってきた。


今日はもう、この辺で止めよう。
不安は無理に隠してでも、明日もお前に「絶対に、治る!」と言わんといかんけん。


絶対に、絶対にこの気持ちに応えてくれやな。
頼んだぞ、れいこ。

 

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