2010-08-29

(速報!)図書館システム分科会、成功裏に終了!

速報で、取り急ぎ。

先ほど、ダイトケン全国大会にて、私の担当しています図書館システム分科会が、無事終了しました!

 大学図書館問題研究会(略称「大図研」=ダイトケン)
 大学図書館問題研究会全国大会 in 大阪 公式サイト 
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おそらくダイトケン史上初(希望的観測)、80名もの参加者を集めた、この分科会。
大会参加者の過半数が集まっただけあって、活気のある分科会になりました。質問も途切れず、討論の時間がもっともっと欲しいくらいでした。

ツイートも200ほどにもなり(推定)、当日朝にはリクエストに応え、突如Ust中継も実施しました。会場外からもツイートを頂き、こちらも盛況でした。

講師の小野さん、渡邉さん、貴重なお話をありがとうございました。また、サポーターの皆さん、大阪支部の皆さん、委員の皆さん、ありがとうございました。
そして何より、当分科会にご参加くださった皆さん、ありがとうございました!


詳しくは追ってレポートしたいと思いますが、取り急ぎお礼まで。

2010-08-28

今日から3日間、ダイトケン全国大会 in Osaka!

毎日、暑い日が続きますね〜。

さて、先日からご案内していますとおり、今日から3日間、ダイトケン全国大会 in Osaka が開催されます!

当日のドタ参も可能ですので、ぜひ皆さん、お越しください!
(ただし、事前申し込みをされていない場合、資料等が準備できない可能性があります)
私の担当しています、「図書館システム分科会」もよろしくお願いします。

 大学図書館問題研究会(略称「大図研」=ダイトケン)
 大学図書館問題研究会全国大会 in 大阪 公式サイト 
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【期間】 8月28日(土)~30日(月)(部分参加も大歓迎)
【会場】 千里ライフサイエンスセンタービル (受付6階)
【参加費】 6,000円

それでは皆さん、大会でお目にかかるのを楽しみにしています!


当日11:08 追記:

参加者最終数が、80名に達しました。大会参加者の半分にご参加頂くことになり、文句なしに一番人気です!
少なくない人数の方々が、私のご案内に対して、申込みをしてくださいました。改めて、ありがとうございました!
(80名のうち、知人が60名もいるという・・・。もちろん、大阪開催だからこその、この状況ですが)

なお、会場は大部屋スクール形式にしましたので、ドタ参もまだ大丈夫です!

2010-08-13

日本出版学会「最近の図書館における電子化の動向 ―大学図書館の再定義とその編集機能」

 
1週間にも渡る、子どもたちの実家遠征。
帰ってくるやいなや、今度は4日間のキャンプに(しかも、親抜きで)。

悔しいのでお父ちゃんは、アイリッシュパブで一杯。
お約束どおり、フィッシュ&チップスと。


この飲み物は、英国王室御用達のバスペールエール。
さぞや・・・と思いきや、ギネスビールの方がいいなあ・・・。

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さて、8月6日(金)に、日本出版学会の関西部会が行われ、参加してきました。

「最近の図書館における電子化の動向 ―大学図書館の再定義とその編集機能」
(講師: 佛教大学図書館専門員 飯野 勝則氏)


この講演の主旨は、こちらをご覧ください。

会場は大入り満員で、何度も補助椅子を出す羽目に。最後は通路や、最後部を椅子でふさいでしまって、何とか対応できました。
当日は、日本出版学会の会員以外に、多くの図書館員や書店の方々がお越しくださって、このテーマに対する関心の深さを物語っているかのようでした。

以下に、印象に残った部分やポイントと思われる部分を、ご紹介します。

  1. 従来の図書館は、紙媒体の図書を提供することで、世界における「情報の集積地」だった。それがいまや、そうではなくなりつつある。フロリダ大学のように、資料購入費の7割超を電子コンテンツに費やしているところもある。

  2. 90万冊の図書を持つ図書館と、Web上の情報との情報量を、比較してみる。図書が、平均12万字とすると、図書館全体で216ギガバイト。それに対し、Web上の情報は、6877テラバイト(総務省情報通信政策研究所による2009年3月の推計)。単純計算しても、図書館の31,838倍の情報量となる。
    しかも、このWeb上の情報量はサーフェス・ウェブの推計であり、これとは別に、有償などでしか見られないディープ・ウェブに、その何倍もの情報があるとされている。

  3. インターネットが主流の情報世界で、図書館は生き残りを模索しなければならない。そのために、図書館の位置づけを再度捉え直す必要がある。

  4. 同じキーワードで、OPACとGoogleを検索したときのことを、比較してみる。
    OPACは、
    • シーケンス(表示順)上位のものが重要という訳ではなく、利用者がシーケンスの妥当性に気付く可能性も低い
    • OPACの最終画面はあくまでメタデータであり、利用者が求める情報そのものではない
    • 資料の現物を見て初めて、情報の取捨選択が可能になる

    これに対し、Googleでは、
    • シーケンス上位は確かに重要
    • 検索結果は情報そのもの
    • 情報の取捨選択に時間がかからない。

  5. このように、図書館とWebの間には、情報量においても、情報検索・提供技術においても、明確な上下関係が生じている。この新たな相関関係が、今後の図書館の立ち位置を考える上で、注目すべき点である。

  6. 図書館は、有史以来の巨大なアナログ・データベースであり、デジタルを融合したハイブリッド・データベースとも言える。図書館は、検索可能な範囲を広げる努力をするべきである。
    また、デジタル世界の「サーフェス」/「ディープ」の概念を図書館にも導入し、技術的にも思想的にも、Webとの一体化を進めるべきだ。

  7. 初期のWeb技術利用は、OPACの公開や電子図書館の画像コンテンツの公開などであった。今後は、検索エンジンへのデータ提供、図書館Webサイトの検索エンジン最適化など、積極的にWeb技術を活用していかなければならない。
    Webの(検索)技術は、IT企業すら自社開発を断念する高レベルなものであり、図書館が単独で技術開発できるものではなくなった。しかし、その技術をうまく取り入れることで、「準・先端」の位置を確保することが重要である。

  8. 主なWeb技術の活用例として、以下のようなものが挙げられる。
    • キーワードの視覚化
    • Library2.0
    • ディスカバリーサービス
       ディスカバリーサービスは、図書館所蔵の冊子から電子ジャーナル、データベースなどを横断検索できる、図書館専用検索エンジン。IT企業の検索技術を流用することで、自他館の利用動向を反映したシーケンスを作成することができる。これらは、ディープ・ウェブのコンテンツも検索でき、Googleにも検索できない情報を提供することができる。
    • オープンソースの購入

  9. 図書館の再定義とともに、職員の職責についても、再定義されるべきである。図書館をWebデータベースとして捉えれば、職員は「Webマスター」と再定義できる。
    Webマスターは、Webデータベースとしての図書館デジタルコンテンツを編集・提供する存在であり、情報提供の中心である図書館ポータルサイトの作成などに傾注すべき。

  10. 今後、図書館を活かすためには、デジタルコンテンツの情報「編集」が不可欠。
    玉石混交のデジタル世界においても、これを行うには、人というアナログ存在が必要。この姿勢を貫き、Google等との差別化を図ることで、図書館は「機能」として生き残る可能性がある。

  11. そのために、デジタルコンテンツのフィルターとして、検閲とならない範囲で、情報を選択・編集・提供する。図書館の存在意義を考えれば、少なくとも自由なネットサーフィンを提供することには、慎重になるべきだ。

  12. 図書館を活かすために、アナログコンテンツの潜在力を再認識したい。Web登場以前の情報のストックなどは、当然Web上には少ない。Googleが、なぜGoogle Book Searchを作ろうとしているのか、その理由を認識すべきだ。

  13. 最後に。
    • 図書館は、もはや情報世界の帝国ではない。新しい秩序に身を委ねるべき。
    • 図書館には積み重ねられた歴史と伝統が存在し、ここには資源としての価値がある。
    • 図書館に必要とされる人材も大きく変わってくる。図書館は、自ら変わる勇気を持たなければならない。坐して、情報世界の辺境になるべきではない。

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そして、質疑応答の時間です。
最初の質問で、上記11.について、詳しい説明が求められました。
それに対し、飯野さんからは、有害情報・成人向けサイトの排除といった例が挙げられました。選書を例に、デジタルコンテンツに対しても、提供するものを選別するべきだろうというお考えです。

私自身も、ここが一番伺いたい部分でした。
お話は伺いましたが、私自身は、飯野さんとは違う考えを持っています。私は、図書館が情報のフィルタリング等を行うべきではなく、むしろあらゆる情報へのアクセスを担保するべきと思います。
(選書は限られた予算の中、より適切な情報を選択するもので、情報のフィルタリングとは意味が異なると思います)

ですが、デジタルコンテンツにもある種質的な保証を与えよう、という飯野さんのご発想は、とてもユニークなものです。フロアからも、いろいろな意見が出され、活気のある議論が行われました。
質疑応答も、この質問を皮切りに多くの意見交換が行われ、最後は時間が足りなくなってしまいました。
<ちなみに、最後に挙手したのに、時間切れ宣告をされたのは、私です。(笑)

以上、この日のレポートでした。
(当日はもちろん、この後懇親会に行きました!)

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<●勉強会情報>

関西圏で開催される勉強会で、私が参加予定のものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?

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<●どうでもいい独り言>

多くの皆さんは、もう夏休み中でしょうね。
私も子ども達と3人で、実家の愛媛県松山市に帰省しています。やっぱり、実家はいいですね~。のんびりのんびり、毎日8時間くらい爆睡しています。
子ども達も、すっかりバカンス気分で、もう甘え放題な毎日です。

・・・とは言うものの、通っている大学院のレポートが、まだ3つも残っています。
今日はだいぶ進んだのですが、もうだいぶ焦りが・・・。(汗)

この夏は、空手の稽古にも励んでいるのですが、実家で数日、ほとんど稽古もできないまま。もうちょっと、気合を入れないといけませんね!

押忍!
 

2010-08-01

若手ホープのサブスピーカー登場! (ダイトケン全国大会 in 大阪+図書館システム分科会)

 
子どもたちが、妻の実家に遊びに帰って、1週間あまり。何だか、テンションの上がらない私。
・・・いや、寂しくなんかないわい!

子どもたちのネタもないので、何故かツマミの写真。


実は、私このツマミが大好きで。
「これさえあれば、他のツマミなんか、要らん!」と豪語していたら、妻が大人買いしてきてくれました。

いや、それにしても、加減があるでしょ・・・。この大袋の中に、10袋くらい、あるんやけど?

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さて、今日の本題。
先日のエントリー「お越しください! ダイトケン全国大会 in 大阪へ!(特に「図書館システム分科会」へ!)」の続報です!

前回もお伝えしましたように、ダイトケン全国大会 in 大阪が、下記のとおり実施されます。

 大学図書館問題研究会(略称「大図研」=ダイトケン)
 大学図書館問題研究会全国大会 in 大阪 公式サイト 
 Twitter 大会公式アカウント


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そして今回、私が担当する「図書館システム」分科会について、重大な続報です!

未公表となっていましたサブスピーカーについて。調整していたサブスピーカーが、確定しましたので、お知らせします!
  • サブスピーカー: 渡邉 英理子 さん (京都大学附属図書館)
  • テーマ:「次世代NACSIS-CAT/ILLの在り方について:展望と課題(仮題)」
  • 内容: NIIでWGが立ち上がり、検討が始まろうとしているERDB(EリソースのDB)について、ご紹介いただきます。渡邉さんは2009年度からそのWGメンバーでもあります。
    NII内部での検討もこれからのようですが、そのWGの現況をご紹介することで、今後の方向性について問題提起、そして意見交換を行います。新しい動きをいち早くキャッチするチャンスですので、ぜひ当分科会に、ご出席ください。
    (内容は、一部調整中)
  • 時間: 意見交換含め、約30分(予定)。

渡邉さんはお若い方ですが、非常に優秀な方で、NIIのWGグループでもご活躍と伺っています。先日の京都大学勉強会でもご発表になり、非常に好評だったとのことです。

う~ん、これでもう迷っていた人も、図書館システム分科会に決まりかな!

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図書館システム分科会について、再度お伝えしておきたいこと。
(以下、再掲)

「図書館システム」というと、何だか難しそうですよね。
でも、この場では、技術的なハウツーを学ぶのではなく、どうやって情報を実用化していくのか、という意見交換をしたいと思っています。
言わば、これからどういったことを私たちが考えていかなければいけないのか、そのヒントを探ってみたい、と。

私自身、図書館システムの業務を行ったこともありませんし、特別な知識は持っていません。
そんな私が企画しているのですから、「システムなんて、分からない・・・」と遠慮する必要はありません。どうぞお気軽に、ご参加ください。
私も皆さんと一緒に、いろいろと考えてみたいと思っています。そのためにも、ぜひ多くの方々に、ご参加頂きたいと思っています。

ぜひぜひ皆さま、図書館システム分科会へお越しください!一緒に、勉強してみましょうよ~!

【参加特典】
参加してくださった方は、このブログの主である井上に感謝されます。(笑)

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<●勉強会情報>

関西圏で開催される勉強会で、私が参加予定のものです。よかったら、ご一緒にどうでしょう?

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<●どうでもいい独り言>

子どもたちがいないことのメリット。
  • その1. レポートが進む!
    仮にも、大学院生である私。明日2日に大きなレポートを抱えていたのですが、ずっとまともに進まず。しかしこの1週間、子どもたちがいなくなって、ようやくエンジン全開です!
    今日は終日、無言でレポート三昧。夕方には、何とか2つとも完成しました。
    おかげで、こうして泥酔しながらブログの更新も。(笑)

  • その2. 空手の修行が進む!
    子どもたちがいないと、気にせず稽古に打ちこめます。
    金曜、大学院の集中講義が終わってから、深夜に2時間ほどの稽古。昨日はオフだったのですが、今日もレポート終了後、2時間ほど修行です。
    ミットを打ち、柱に打ちこみ、走り、筋トレし・・・。リア充って感じ?(笑)

    しかしそもそも、空手の現役復帰を目指しているのは、子どもたちにその姿を見せるためだったのでは・・・?

  • その3.空元気が得意になる!
    毎日、「寂しくないわい!」と言っているうちに、だんだん自然に言えるようになっている気も・・・。
    でも、明後日、帰ってくるんだなあ、子どもたち!

それでは皆さん、押忍!