2009-10-30

余韻冷めやらぬ・・・U40プレミアセッション、無事終了!

 
さすがに今日は、本題から。
Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション@大阪会場は、昨夜(29日)、成功裏に終了しました!ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!


参加者の皆さんから、来て良かったという声をお聞かせ頂き、サポーター一同本当に嬉しく思っています。私も微力ながら運営に携わりましたので、大勢の方々に喜んで頂けて、本当に嬉しく思っています。

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大阪会場は、最終33名の方々にご参加頂きました。
参加された皆さん、ありがとうございました。また、泣く泣くご欠席に変更された皆さん、本当に残念でした。また別の機会に、お目にかかることを楽しみにしています。

私自身、サポーターをしながらも、大勢の方々と初めてお会いすることができて、とても貴重な場になりました。公共図書館の方もそうですし、専門図書館やベンダーの方、いろいろな方とお話をすることができました。

また、熱いサポーター同士がこの準備を通じてパイプを築けたことも、私にとって非常にいい経験になりました。事務局の久保山さんを知っている程度で飛び込んだのですが、彼と一緒に仕事ができたことも、大きなことでした。
そういったいろいろな意味で、私自身にとっても、とても得るものの多いイベントになりました。

う~ん、やっぱりサポーターに立候補して、良かった!

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今回のセッションは、JLA全国図書館大会の前夜に、全国で同時開催という形になりました。
大阪では33名の参加でしたが、全国では数百名の規模になったようです。
U40中心、という形については、ネット上でいろいろな議論もあったようですが、私としては良かったかな、と。

名古屋では、プレスの取材があったようです。
10月30日 名駅経済新聞 「名駅で『図書館人』集うイベント-図書館の『明るい未来』を語り合う」

若手にとって、年上が圧倒的に多いこの業界において、彼らが少しでも参加しやすくなったら、それだけで一つ意味を持つと思います。加えて、日頃なかなかできない他館の方々との交流をしてもらえたら、言うことなしですね!

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さて、書いておきたいことがあります。

ズバリ、「来年このイベントは、またあるのか?」ということです。

締めの挨拶は、何故か私がすることになったのですが、最後にこの質問を、久保山さんにぶつけてみました。<もちろん、即興で。(笑)

久保山さんの曰く、「こうして若い方を中心に、日本各地で同じ時間に同時開催したことは、何か次につながる、来年あるとよいと思います。」とのことでした。

・・・同感です!

「今日は楽しかった」だけではなく、今後に繋がるパイプが生まれたのだと思っています。
そのパイプが各館の活性化、ひいては図書館界の活性化、そして最終的に利用者へのフィードバックに繋がれば、サポーターとして、これに勝る喜びはありません!

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<どうでもいい独り言>

ここ2週間ほどは、本当に忙しかったです。
今までのエントリーで書きましたように、近畿イニシア中級研修が2日ほどあり、NII情報リテラシー教育担当者研修も、丸々3日ありました。
(NII研修については、最終日の分を、週末に書きますね)

さらに日本出版学会があったり(これも書かないと!)、やっている通信教育の今年度の締切が月末だったりしました。
私的なスケジュールも、子どもたちの運動会、2回の参観日+懇談会、実家の親の襲撃(?)、空手で老人施設慰問演武+大会開催準備会、K-1のテレビ中継(・・・は関係ないか)と、もう目白押し!

ですが、このセッションが終了し、ようやく一段落です。某大な量のサポーターメーリングリストも、もう事後処理ですし。
今日はホッとして、夕食後に居間で2時間も、寝てしまいましたよ!

それにしても、大勢の方にご来場頂くことができ、本当に嬉しいことでした。まだ昨夜の余韻冷めやらぬ感じです。参加された皆さん、そしてサポーターの皆さん、重ねてお礼を申し上げます。
きっと、また来年・・・と願っています。
 

2009-10-29

人に何かを学んでもらうこと。それは、聞いてもらうことではなく、伝えること。(その2)

 
とうとう、本日です!
Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション開催!
昨日のエントリーでも書きましたが、大阪会場は、当日ドタ参も大歓迎!


10月28日エントリー「いよいよ明日! U40プレミアセッション!」

「やっぱり、今日行くけん!(愛媛風に)」とおっしゃる方、今すぐ上記ページ掲載のメールアドレスへご一報ください!

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さて、今日の本題。
26日エントリー「人に何かを学んでもらうこと。それは、聞いてもらうことではなく、伝えること。」の続きです。
初日の様子は、前回書いたので、今日は2日目について記します。

それにしても。
書いて数日経ってみると、ご大層なタイトルを付けたものですね。
ですが、これは本当に、そう。書いたとおりだと思います。では、どうやって大事なことを伝えるか?その答えは、26日の記事と、以下の文章の中にあるはずです!(希望)

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「授業資料ナビゲータ(Path Finder)・ポッドキャストによる新たな利用者・教育支援」
(講師:千葉大学 鈴木 宏子氏)

リポジトリで一躍脚光を浴びた感のある千葉大学ですが、この日の鈴木さんのお話を伺って、それが誤りであると実感しました。
やっぱり、何かでスポットライトを浴びる図書館は、それ以外の地道な部分を、コツコツとやっていますよね。

空手で言えば、派手なハイキックを打てる人は、ボディーブローやローキックのような技を、しっかりと身に付けているのと同じですよね?
<・・・って、伝わるのか、これで?

まずこの事例の背景としてあるのが、同大学中期計画にて、「カリキュラムに即し、授業に密着した情報提供の強化策を検討・実施」が謳われていることです。
これを拠り所とし、千葉大学では、1)授業と連携したパスファインダー作成、2)ポッドキャストによる情報提供を行っています。

まずパスファインダーのお話ですが、位置付けを明確にされていることが、非常に良かったと思います。
「授業に連携し、テーマ別情報資源案内を作成する」、「学生の情報収集活用法の習得を支援する」という考えのもと、「主題知識の乏しい初学者へのナビゲーションツール」としています。

位置付けを明確にしたうえで、教員と連携し、学部1、2年生の授業に特化したパスファインダーを作ることは、非常にいい戦略だと思います。
講義後の質疑応答で、「授業以外に、例えば主題別のパスファインダーを作っていないのか?」と鈴木さんに伺ったところ、全く作成していないとのことでした。
また、パスファインダーを作成する授業は、基本的に教員の申し出のあった授業とのことでした。2009年度は、何と47科目のパスファインダーを作成されています!スゴイ!

しっかりと授業密着が出来ている千葉大学さんならでは、かもしれませんが、学生さんから、「授業選択するときに、シラバスと一緒に見たい!」というリクエストも出されているそうです。

それに関連して、(これも質疑応答で申し上げましたが、)シラバスと授業密着型のパスファンダーは、極端に言えば、一体化するべきなのかもしれません。
web上でシラバスを見て、そのままその画面で参考文献リストや紹介文、関連電子リソースを参照できる形が理想かなあ、と。

加えて、ポッドキャストでの情報も積極的とのことです。
ライブラリーツアーなどだけでなく、大学の教育・研究プログラムも複数アップロードしてあるそうで、広く活用できそうですね。

これらを活用して、千葉大学さんは「考えるきっかけを図書館がつくる!」、「考える環境を図書館がつくる!」というお考えのようです。
中期計画での理念があり、パスファインダーの明確な位置付けがあり、そしてこのビジョンがある千葉大学さん。いやいや、素晴らしいです!
自館の理念すら策定中の私から見ると、見習う点ばかりでした。

鈴木さん、いろいろと質問にお答えくださって、ありがとうございました!

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この後、日本ユニシス・ラーニング株式会社さんによる、プレゼン技法に関するレクチャーがありました。
・・・が、ここでは割愛。ですが、非常に!勉強になりました。
講師のプレゼン、やっぱり抜群に上手でした。私もあの2割くらいのレベルを狙いたい!

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「プレゼンテーションの実際 ~広島市立大学附属図書館の場合~」
(講師:広島市立大学 中請 真弓氏)

このお話は、プレゼンのモデル発表として行われました。
去年のこの研修受講生でいらっしゃる中請さんが、勉強されたことにもとづき、実際にプレゼンをするものです。その上で、前述の日本ユニシス・ラーニング株式会社さんから、改善点などをご教示頂いたり、フロアから意見を出すのです。

まず中請さんは、学生さんに実施する内容のガイダンスを、実際にやってみてくださいました。その上で、同大学のリテラシー教育の状況について、説明されました。

学生さんへのプレゼンに使うスライドは、60枚を超える大作。非常に丁寧に作成している様子が、よく判りました。
中請さんは、受講生(私たち)に向かって、声をかけるように話され、日頃から話し方の工夫をなさっているのも、よく伝わってきました。

また、一番伝えたいことは、「図書館員に何でも尋ねてください」ということ、と明確におっしゃっていたのも好印象でした。話の核心がクリアであれば、お話そのものも明確になりますよね。

お話の後は、日本ユニシス・ラーニング株式会社さんやフロアから、いくつかの意見が出され、それらを全員で共有する形でいろいろと学ぶことができました。
中請さん、どうもありがとうございました!この研修の1期先輩ということで、これからもよろしくお願いいたします!

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「大学における教授法のノウハウ」
(講師:名古屋大学 中井 俊樹氏)

教育学をご専門にされる中井先生が、教えるとはどういうことか、というお話をしてくださいました。その意味においては、図書館とは直接関係ないお話でしたが、非常にユニークな授業で、すっかり引き込まれてしまいました。

まず最初に、一人ひとりに紙を配り、それを折らせて切らせて、蝶々を作らせます。
指示にあいまいな点を残したまま、こうした作業をさせ、うまく蝶々ができないことで、人に教えるとはどういうことかを考えさせました。
<何故か私の蝶々には、大穴が・・・。後で、「穴を空けた人」として、しっかりと指名されました。ある意味では、模範的受講生。(笑)

また、長方形の面積の求め方を、小学4年生一クラス全員に、45分1コマで理解させる方法を考えさせられたりして、非常にユニークな講義でした。

詳細を説明しきれず残念ですが、最大のポイントは、「人にものを教えるとは、どういうことか」というお話だったと思います。
図書館の専門家ではありませんが、さすがに教育の先生。非常に示唆に富んだ講義でした。

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この後、2日目最後のプログラム、グループ討議へ。これについては、3日目も続けて実施しましたので、また明日以降に。

もう指が攣りそうになってきて、とても3日目まで書けそうにありません。
何とか、2日目だけでも書けて、良かったかな・・・。

2日目も、非常にいい講義が続きました。
初日夕方に情報交換会という名の飲み会がありましたので、そこでだいぶ雰囲気もくだけてきたようで、全体的に和やかな進行でした。
・・・あ、初日が気まずかったという意味ではありませんよ!(笑)

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<今日の小ネタ>

公共図書館のホットなネタも入ってきて、嬉しいです。大学/短大図書館も、公共も、専門も、そして本の世界全体、みんな頑張れ!


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<どうでもいい独り言>

いつもいつも、このブログに役立つネタを提供してくれる、わが娘・れーこ。
昨日、家でメールを読んでいた私の画面を覗き込んで、突然叫びました。

「えぇ!?通信トイレ!?

何のことかと思ったら、「通信トイレ」じゃなくて、「受信トレイ」・・・。「受信」が読めないのはともかく、カタカナは読めるっしょ?

それを本人に言うと、恥ずかしかったのか、突然私に向かって裏声で、「君を、トイレ大王に任命します!」。
・・・いや、何よ、それ・・・。そもそも、トイレ大王って?

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ところで。
最近、ちょっと胃がしんどくて。この1週間のうち5日間が、他の図書館や出版業界の方と、ビールですからねえ。
<そりゃ~、しんどいわいのぉ。<愛媛風に。

昨夜は、日本出版学会の関西部会に出席していたのですが(近日中に、この場で報告します)、講演中に胃が痛くなって、2度も途中退席。70分のうち、30分くらい外で悶絶してました。
<それでも、二次会には行く私・・・。

明日のU40プレミアセッションが終われば、一段落。胃袋とお財布に、しばしの休憩を与えなければ・・・。
連日夜中に帰る夫を優しく文句も言わず放し飼いにしてくれている妻にも、家庭内サービスしないといけないでしょうかねえ。(笑)
 

2009-10-28

いよいよ明日! U40プレミアセッション!

 
とうとう、明日になりました!
Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション!


<過去のエントリー>
10月14日エントリー「まだまだ募集中!Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション 大阪会場!」

9月30日エントリー「Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション 大阪会場のご案内」

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大阪会場は、当日ドタで参加も大歓迎!まだ数名のキャパがあります!「急に、今日行けるようになった!」という方、今すぐ!下記メールアドレスへご一報ください!

 井上連絡先:karatekalibrarianATgmail.com
 (「AT」を「@」に置き換えてください)

参加予定の皆さま、どうぞよろしくお願いします!お目にかかれますこと、サポーター一同本当に楽しみにしています!
 

2009-10-26

人に何かを学んでもらうこと。それは、聞いてもらうことではなく、伝えること。

 
今日も雑談から始まる、このブログ。
最近名刺交換した多くの方が、初めて訪れてくださるかもしれないときにも、それは変わらず。(笑)

学外研修などを終えて、5日ぶりに出勤した私を待っていたものは・・・


・・・えぇ~!?これが図書館前かいよ~??

ウチの図書館は、大きな軒下が横にあって、いろいろと道具を放りこまれたりすることもあるのですが。・・・だからって、何じゃこりゃ~!?

午後から撤収の業者さんが来て、引き取っていきましたが。要するに、粗大ゴミを断りなく、図書館前に放置してたんかい・・・。
図書館が知らないうちに、こういうことになるって一体・・・。

今日も、何かと戦う私。

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さて、今日の本題。
21日(水)から23日(金)の3日間、国立情報学研究所(NII)の学術情報リテラシー教育担当者研修に、参加しました。

 NII学術情報リテラシー教育担当者研修

この研修は、「学術情報リテラシー教育に係る専門的な知識と技術を修得する」ことを目的として、毎年開催されています。
到達目標は、「図書館等において学術情報リテラシー教育を企画・運営し、利用者に対して学術情報を入手する方法について的確な指導ができるようになる」ことです。

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参加しての感想・・・まず、結論から。

<今回の最大の収穫、2点。>
  1. 今まで大事だと思ってきたことは、やっぱり本当に大事。それを再認識。
    図書館員同士のコミュニケーションであり、教員との信頼関係であり、学生さんの視点に立つことであり・・・。

  2. 大勢の人たちと知り合えたこと。
    多くの皆さんと知り合えて、本当に良かったです!いろいろなお話を伺って、「みんな思いを持っとるんやなー、ええなー」と共感。
    特に講師の先生方からは、強い思いを感じるところ大でした。
もちろん、ガイダンスに役立つ直接的な情報も、いろいろお聞きできました。ですが、それ以上にこの2点が大事なことだと感じました。
それは、講師の先生方、NIIのコーディネーター服部さん、会場校の大阪大学の皆さんのご尽力で気付かせてもらったことです。皆さんのご教示とお心遣いに、本当に感謝です!

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さて、以下に個別の研修内容を、ごくごく簡単にだけご紹介します。
とてもじゃないですが、3日間丸々費やした濃い研修内容を、詳細にはご紹介できませんので、ポイントというか、私が感じたことのみを記したいと思います。

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「学術情報リテラシー教育の理論と動向」
(講師:青山大学 野末 俊比古氏)

野末先生は、今回の研修のメイン講師で、3日間全研修にご同席頂きました。最初に、(ご自分の講義だけではなく)この研修の目的・構成をしっかりご説明くださったことに、好印象を抱きました。

先生の講義は、学術情報リテラシー教育をどうとらえるか、というお話でした。そしてその結論は、最終的に個々の図書館で考えること。

・・・って、当たり前やん!

そう、当たり前でいいんです。よく考えてみると。
私たちも当然よく判っているはずのこのことを、もっともっとしっかり考えてみよう、というメッセージと受け止めました。
目指すものが違う、学習内容が違う、むしろ全てが各館の事情で違う中で、何を考えていくべきなのか、そのヒントを頂いたのでしょう。詳細な講義内容を説明する余裕はありませんが、いろいろな示唆を頂きました。

印象に残ったのは、ユーザーの心理的な障壁を取り除くことも大事、というお話でした。例えば、最近あちこちで試みがなされている、図書館のマスコットキャラ。

・・・が、私は正直、これをやりたくないんですよね。
何と言いましょうか、あまりにも大衆迎合的な気がして。もちろん、各館の状況で判断すべきことですので、一律に否定するものではありませんが。

大学はもとより世の中全体が、相手をお子ちゃま扱いして、やさしくやさしくしようとしてような、漠然とした危惧感があります。大学100万人、総白痴化?
悪く言えば、大学の知的レベルを底辺に合わせて、低い方へ低い方へ、引っ張っているのではないでしょうか?
マスコットがないと図書館を使えないとか、イラストが付いたライブラリーガイドでないと開けない、とか。極端に言えば、そんな学生ばかりが社会に出て行って、日本はどうなるか・・・??

そこで講義後、早速野末先生にアタックして、質問してみました(質疑応答の時間がなかったので、突撃です)。先生は私の危惧に対して、ある面では「強く、賛同します!」とおっしゃってくださいました。

一方で、こうした底辺に合わせた試みで救われている学生がいるのも間違いない、と。
また、これはトップを引き上げる試みとセットで行ってこそ、意味が生じるものである、と。裾野と頂点の両方をターゲットにし、ユーザー全体を支援すべきだ、というお考えでした。なるほど、なるほど~!

さすが、野末先生でした。
このやり取りをさせてもらって、ますます感心。今まで文献を読むことでしかお考えに触れられませんでしたが、直接疑問を解消してくださって、非常に嬉しかったです。
名刺交換もして頂きましたので、勝手にこのブログのURLをメールで送りつけてしまいました。
もしかすると、「ブログの内容が間違えている!」というご指摘を受けるのかも。(笑)

野末先生、もしご覧になっていたら、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本当に、非常に多くの示唆を頂いた3日間でした!

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「コンサルテーションとして攻める学術情報リテラシー教育」
(講師:大学コンソーシアム京都 井上真琴氏)

同志社大学図書館員として長く活躍されていらした、井上さんの講義です。
まず冒頭で、学術情報リテラシーを教える難しさについてお話の後、全国/同志社大学での状況、レファレンスの重要性などについて、お話を展開されました。

井上さんのお話は、いつもとても刺激に満ちています。
こんなことを言うのもアレですが、多くの図書館員(もちろん、私自身も)がいかにしっかりと考えていないか、言葉巧みに訴えておいでのような気がします。
井上さんは以前から、レファレンスの重要性をいろいろな場でお話になっていますが、今回のお話で、改めてその大切さを再認識させられました。

お話の途中で出てきた、「ディマンドに答えるのではなく、ニーズに応える」というご発言は、特に考えさせられるものでした。
質疑応答の際に伺い、ヒントも頂きましたが、私たちはいかにこの「(ディマンドではなく)ニーズ」を知って応えていくべきなのか・・・大きな宿題を頂きました!

もう一つ、これも他でもお話になっていましたが、「名詞で考えるな、動詞で考えよ」というお話も教訓に満ちていますので、ご紹介を。
MITの建築教育を例に挙げられていましたが、椅子の設計に際して、どう考えるべきでしょうか?

 (名詞的発想)「椅子」とは何か?
 (動詞的発想)「座る」とは、どういうことか?

レファレンスにおいては、情報源というモノではなく、特定の文脈の中で、情報を使う行為とは何であるのか、「何故」「どのように」が大事なのですね。

それにしても。
同じ「井上」さんなのに、私の未熟さ。少しでも近づけるよう、もっといろいろなことを考えて、そして感じていかなければ!

井上さんには、個人的にご教示を頂いたことも、何度かありました。
先日も井上さんの論文を拝読して、質問メールを送ったところ、非常に丁寧な回答を頂きました。そしてこの日、久しぶりにお目にかかったところ、そのときの質問に関する詳細な資料をわざわざ持って来て頂いたのです。
このお心遣い、本当に感激しました!これからもぜひ、よろしくお願いいたします!

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このペースで書いていると、多分徹夜しても書ききれません・・・。
これだけ書いて、まだ研修初日の午前の分。泣く泣く、もうちょっと絞って書くことにします。

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「教員と図書館員の連携による学術情報リテラシー教育」
(講師:三重大学 長澤 多代氏)

大学における教育の質保証とは何か、という切り口で始まったこの講義。
単位制度の趣旨や、教育方法の改善にとって単位制度の実質化がいかに重要なことであるかを、説明されました。

学生に何を教えたかではなく、学生が何を習得するかが大事、という指摘は非常に説得力のあるものでした。
図書館員が教員と連携し、授業支援をしていくことがいかに大切か、そしてそのためにどのようなアプローチをすべきか。多くのお話を頂きました。

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「学術情報リテラシー教育と評価」
(講師:慶應義塾大学 上岡 真紀子氏)

「評価されるって、嫌ですよね。でも、自分たちをレベルアップさせるためには、これが大事!」というメッセージから始まったこの講義。
講師の上岡さんは、現職図書館員ですが、教員のレクチャーに引けを取らない魅力的なお話でした!

サービスは利用者にしか評価できないことを、大前提として認めた上で、あえて点検・評価から修正・改善へ繋げていこうというお話を頂きました。
上岡さんのお話は、マーケティングという視点からのものです。ターゲット・ポジショニング・コンセプトを明確にして、マーケティング・ミックスを策定する必要がある、とのことでした。そして、PDCAサイクルを回すことが重要とのご教示でした。

上岡さんのお話は、概念的なお話はもちろんですが、具体的な例が入っていて、非常に判りやすかったです。
例えば、「大学における学習・研究」を横軸に、「生涯学習度」を縦軸としたサービスメニューのマッピングを作成してはどうか、というご提案を頂きました。マーケッターは、この軸をどう設定するかが命、とのことでぜひぜひ試してみたいと思いました。

とりわけ私が興味を持ったのが、評価のためのアンケートに関するお話でした。
特に自由記述欄の重要性についてお話になっていましたので、質疑応答のときに伺ってみました。<臆面もなく、大半の講義後に手を挙げてしまう私。

ウチのアンケートは、私がアバウトに考えた項目を並べただけですし、自由記述欄も空白のものが多い(笑・・・いや、涙)ので、どんなものかと伺いました。
上岡さんのご回答は、プロの設問ではないので、そこまでナーバスにならなくてよい、ニーズの掘り起こしと割り切っていいとのことでした。
しかし、漠然と聞くのではなく、プレゼンの評価を聞きたいのであれば、プレゼンに限って質問することをキッチリ考えて、とのことでした。

講義後は、お約束どおりご挨拶に伺いました。
マーケティングに関する深い造詣は、独自にある場所で勉強されたとのことで、感心させられることしきり。私よりいくつもお若い方が、現場で働きながらもここまでしっかりと考えておいでなのですね・・・!
プレゼン技法も身に付けておいでで、問いかけをされたり、前方フロアを歩かれたり、大きなゼスチャーをしたり。この辺りにも、脱帽。

お忙しい方のようで、この後ダッシュで東京に戻られるとのことで、ゆっくりお話できなかったのが、本当に心残りでした。今回だけでなく、ぜひぜひ、今後もいろいろとご教示願いたいところです。
<どうやら私は、熱心に努力をされている方に、盲目的に心酔しやすいような?

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そろそろ長文を入力しすぎて、指が攣りそうになってきました。ここらで潔く、一度中断することにします。明日あたり、続きをアップしたいと思います。
この後、もうちょっとだけ↓のコーナーを。

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<今日の小ネタ>

今日は久し振りで、ちょっとネタが多いです。
私のメインテーマであるGoogleも、いくつか。本当は、Android新バージョン等、もっと紹介したいところですが。

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<どうでもいい独り言>

最近、更新が遅くなっており、申し訳ありません。今回の研修も、とても1度に書ききれませんでした・・・。ご覧くださっている皆さん、申し訳ありません。

お詫びしつつも、今回ちょうど、このブログ50件目のアップになりました!半年で50件・・・あまり多いとは言えませんね。

ちょっと言い訳しますと。
1件書くのに、最低2、3時間くらいは、かけています。ネタ集めとそのウラ取りで、意外と時間がかかります。そもそも、取りとめなく文章長いし。(笑)
それを考えると、このブログに、はや100時間以上は軽く投入したことに。・・・という訳で、毎日アップできないことも、ご容赦ください(と言い訳)。

もしご関心があるテーマなどがありましたら、ぜひコメントやメールをお願いしますね~。情報提供やご意見・ご要望、大歓迎です!
このブログをコンセプトどおり、皆さんとのゆるいコミュニケーションに使えれば、本当に嬉しいことです。

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それと!
先日のエントリーで書きましたが、間もなくFuture Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッションが開催されます!
いよいよカウントダウン、今週木曜です!

大阪会場はじめ全国にいくつか会場がありますので、ぜひご参集ください。
私も大阪会場サポーターをしていますので、まだの方は、いますぐ!そう、今です!上記サイトから、お申込みください!

なお、この土壇場で(笑)、福岡会場が新設されました。九州地方の方も、ぜひぜひ福岡会場へどうぞ!

 

2009-10-22

図書館「見える化」大計画

 
秋らしい晴天が続く、今日この頃。
土曜は、子どもたちの通う小学校の運動会でした。
あいにく!この日だけは雨模様で、一部プログラムの中断もありましたが、何とか無事終えることができました。
<途中の激しい雨もあり、昼休みには有志の父母で、グラウンド整備しましたけど。(笑)


息子の小学校では、5年生による一輪車の演技が毎年恒例で行われています。1年前は私より下手だった息子も、この通り!

それにしても、1学年全員が一輪車をこれだけ乗りこなすようになるとは。
同じ学校で働く者として、先生方のご苦労も、お察ししたりして。

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さて、今日の本題。
すっかりエントリーが遅くなってしまったのですが、先週15日(木)、16日(金)と、近畿イニシアティブ中級研修に参加してきました。

近畿イニシアティブ
http://wwwsoc.nii.ac.jp/initia/

今回の研修は、「行動するライブラリアンをめざして-図書館に求められる戦略的マネジメントとは-」と題して行われました。

同研修 主旨等
http://wwwsoc.nii.ac.jp/initia/training/beg21_1.pdf

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まずは、講師の結城 美惠子さん(有限会社インフォメーションプランニング代表)による、講義から始まりました。
私の印象に残ったのは、下記の点です。表現は正確ではありませんが、こういった主旨かと。
  • 図書館は受け身の機関(だった?)。これから、ヒト・モノ・カネ・情報をどう使うか。
  • 図書館の案内パンフレットは、たいていの場合、施設案内に過ぎない。機能の案内であるべきだ。
  • 外とのコミュニケーション、外へ、外へ、とにかく外へ!外からの評価はどうなっている?
  • 利用者ニーズを汲み取るための話をしよう。コミュニケーションが大事。ムダ話、立ち話も積極的に。
  • 図書館は、専業主婦と同じだ。いろいろなことをしていて忙しいのに、中身を見せていないので、誤解されてしまう。・・・行動を「見える化」しよう!
  • 例えば、利用統計。利用者に見せているか?まさに、「見える化」の対象。
  • webで図書館リソースを使うユーザより、図書館に来館するユーザにメリットを与えるという差別化もアリ。
  • アンテナを張ろう。学内他部署が、館長が、学長が何を考えている?
  • 「くれない族」になるな。言っても仕方がない。考えよう、動こう。

お話は、上手な語り口と魅力的な切り口で、あっという間に終わってしまいました。
結城さんは、ライブラリアンとして3館に勤めた経験もお持ちの方で、この世界の実情を押さえた上でのお話でした。
とにかくこの日のお話で、一番私に届いたのは、「見える化」!

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例によって、質疑応答のときに挙手し、以下の点を尋ねました。
「情報発信について、情報を出せば出すほど埋没する。例えば、掲示板に貼れば貼るほど、読んで欲しい人に届かなくなるが、どうすればよいか?」

対して結城さんは、ターゲットとする人に、ダイレクトに伝わる方法を考えるべきだ、とのご回答でした。(判りやすい例で言えば、教員への情報の場合、掲示板に加えてメール+電話+文書配布を行う。どのユーザにも、一律で掲示板、というだけでは届かない)

なるほど。当たり前と言えば、当たり前。
その当たり前を、どれだけ徹底して、丁寧にやれるかがミソと見ました。
<ホントか?

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初日後半には、個人でのワークシート作成や、アイスブレイクがありました。
全ては書ききれませんので、この辺は割愛します。
ですが、アイスブレイクをきちんと取ることは、大事なことですね。

欲を言えば、もう少し休憩時間が欲しかったです。
こうした場で名刺交換しつつ話をして、ネットワークを作ることは、非常に重要です。
<アンケートにも、そう書いてしまいました。

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さて2日目は、ほぼグループ研修に費やされました。
各5人のグループで、お題を決めて企画を作成、最後にプレゼンを行うというものです。

議論の間も、結城さんともうお一人の講師の尼川 洋子さん(人と情報を結ぶWEプロデュース代表)が各班を巡回し、適宜アドバイスをくださいました。

終わってからお聞きしたのですが。
尼川さんは、メイン講師の結城さんと私たちの間を繋ぐ役回りをされていたそうです。結城さんと十分な打ち合わせをされ、その上でフロア支援をされていたとのことです。
こうしたお気遣い、体制には、ただただ感謝!

さて私たちの班は、「大学には来ているが、図書館にはあまり来ない学生」を、いかにリアル図書館へ呼び寄せるか、という企画を立てました。
題して、「ちょっとオシャレ、ちょっと知的 ~リアル図書館の価値創出~」!


私の癖字で読みにくいですが、写真はわが班の企画シートです。私以外の参加者名は、伏せてあります。

いささか手前味噌ですが、わが班のチームワークは抜群でした!
性別、年齢、所属図書館の性格もうまくバランスされていましたし、何よりもみんなが意気投合!企画に夢が膨らみ、どんどんと発言が続きました。

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そして最後に、いよいよプレゼンの時間です。
各班の代表者がプレゼンをするのですが、相手はこちらが設定した役を、運営委員の皆さんが。私たちは、「変化を好まない同僚(40代後半)」を想定して、プレゼンに挑みました。

私たちの班からは、大阪大学のUさんがプレゼンです。プレゼンは落ち着いており、なかなかの出来栄えだったのではないかと。あえて言えば、もっとリラックスできると良かったでしょうか。

私たちの班は、直前まで誰がプレゼンをするか、決めずに挑みました。その方が、緊張感を持てると考えたからです。ですがそのためか、いささか急に壇上に上がったところはありましたね。まあ、一長一短でしょうか。
ちなみにこの方は、今回初めてお目にかかったのですが、図情大の先輩でした!

プレゼン相手の委員は、私の勤務先の大学図書館A部長が。気のせいか、40代という設定に、多少表情が明るかったような。<喜んでいた?
いろいろと、A部長からツッコミを受けましたが、何とか無事終了。

いざロールプレイングをしてみると、思っていたよりも難しいことがよく判ります。考えていたつもりのことも、いろいろと甘い点もありました。

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最後は、結城さん、尼川さんからもコメントを頂き、何とか研修も終わりとなりました。
フロアから意見を出すように言われたので、またも懲りずに挙手。
<臆面ないのが、私のいいところ(自称)。

「今回学んだことを、職場で共有することが私の課題です。皆さんもぜひ、今回の成果を職場でシェアしましょう!」と大見えを切ってしまいました。(爆)
発言を何でもポジティブに受け止めてくださる今回ならでは、とでも言いましょうか。よく、こんなことを言っちゃったな~。(笑)

取りとめがありませんが、これで今回のレポートとさせて頂きます!

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ところで!
研修が非常にユニークでしたので、講師・結城さんの本業を早速チェック。
<そもそも、「事前にやっとけよ!」って話ですが。

有限会社インフォメーションプランニング
http://jp-ifplan.com/

トップページには、以下の記載が。

「情報化が進むほど、「クオリティ」が求められる時代。
「クオリティ」を創り出す重要な資源、
その基本は「情報」とそれを読み解く「人材」。
つまり、インテリジェンスとヒューマンキャピタル。
そうした観点から、目標達成の戦略化をサポートします。


・・・なるほどねえ。
これを読んで、合点。結城さんはまさに、この道の人なのですね。

ふだん講演等に伺う場合は、講師について多少なりとも予習していくのですが、今回は忙しくてサボってしまっていました。
事後にWebサイトを見るようでは、ダメなのですけれど・・・。

Webサイトによると、結城さんは、著作も出されているようです。
勉強になりそうでしたので、早速生協に発注しました。


写真は著作「情報からの自立」表紙

Amazon.com 注文画面
http://www.amazon.co.jp/%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%AB%8B-%E7%B5%90%E5%9F%8E-%E7%BE%8E%E6%83%A0%E5%AD%90/dp/4843100943/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1256055082&sr=1-1

読み終わったら、このブログでレポートしますね!

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<今日の小ネタ>

長文をタイプして疲れましたので、今日の小ネタはサボることにします。
どうぞご容赦を!

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<どうでもいい独り言>

今回は、更新が遅くなってすみません。結城さんや、尼川さんにも、「ブログに書きますね!」と宣言をした挙げ句、この体たらく。
土曜・日曜と実家の母親が来たり、月曜は研修のツケで、深夜まで残業したり。

そして、火曜は娘・れーこの誕生日でした!


早くも、9歳。健康に育ってくれて、何も言うことはありません。元気でここまできてくれた子どもたちに、改めて感謝。
<でも毎日、子どもたちを怒りまくっていますけれど・・・。

何日分も溜まっている休日出勤の振休を取って、子どもたちと3人で、お出かけしました。神戸の動物園に行ったり、大阪まで出てプレゼントを買ったり。
れーこは、リラックマが大好き。大阪に、リラックマストアがあるのを発見して、わざわざ神戸から大阪へ出てきました。

プレゼントを買ってあげたら、れーこから感謝状までもらいました。(笑)


それでも、晩は親子で道場に行った井上家。武道家は、かくあるべし!(笑)
押忍!
 

2009-10-14

まだまだ募集中!Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション 大阪会場!

 
今日も雑談から始まる、このブログ。
さっき、ウチの娘を寝付かせるときの会話(わが家では、お父ちゃんの添い寝が日課)。

父: 「今日、学校で面白いことあった?」
娘: 「合コンごっこしたよ!」
父: 「・・・合コンごっこ・・・?(汗)それ、何するん?」
娘: (満面の笑みで)「二人がカップルになってなー、他の人5人くらいが台風になったり、引っ張ったりして、邪魔すんねん!」

・・・いや、何か違うやろ。

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さて、今日の本題。


以前この場でアナウンスしました、Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション 大阪会場ですが、まだ空きがあります!

9月30日エントリー 「Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッション 大阪会場のご案内」
http://karatekalibrarian.blogspot.com/2009/09/future-librarian-u40.html

お申し込みは、先着40名限定ながら、まだ大丈夫です!
開催まであと2週間あまりとなりましたので、ご出席を予定されている方、今すぐお申込みください!検討中の方も、どうぞお早めに!
(会場の都合で、定員になりましたら受付を終了させて頂きます)

お申し込みは、下記サイトからどうぞ!
http://futurelibrarian.g.hatena.ne.jp/

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最近、三重会場・岡山会場も新設され、とうとう全国各地で10会場になりました!大阪会場にご参加頂けない遠方の皆さんも、ぜひお近くの会場にてご参加ください!

すでに東京会場は満員でお申し込みがあっても謝絶していますし、会場によっては、定員までもう数名のところも出ています。大阪会場に限らず、どうぞお早めに!

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<今日の小ネタ>
    今日は、昨日・今日のニュースばかり。情報は、鮮度が命。

  • ITmediaエンタープライズ 10月13日 「Googleのサーゲイ・ブリン氏、ブック検索をめぐる批判に反論 (1/2)」
    http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0910/13/news015.html
    業界から袋叩きにされているGoogleブック検索について、創業者のブリン氏が反論。私は、ブック検索に大きな期待を抱いているのだが。

  • 毎日jp 10月14日 「キンドル:『すべての書籍を60秒以内に手に入るようにしたい』 米アマゾン トリッツシュラー氏」
    http://mainichi.jp/select/biz/news/20091014mog00m020041000c.html
    電子読書端末「Kindle」開発担当ディレクターのチャーリー・トリッツシュラー氏が、本日来日し、抱負を語った。日本語コンテンツがないのに、日本で売ろうと押しかけて来てもなあ。

  • ドイツ大使館 「フランクフルト国際ブックフェア デジタル化の波のなかで」
    http://www.tokyo.diplo.de/Vertretung/tokyo/ja/09__D_20Info/PD/Ku/Literatur/Buchmesse2009.html
    世界最大の書籍見本市、今日から61回目が始まる。100ヶ国から7,000出展、来場30万人の見込みだそうで。定年後に一緒に行ってくださる方、募集。

  • ITmedia News 10月14日 「『許諾を得た出版社もある』『コルシカ』運営会社に聞く」
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/14/news099.html
    予想どおり、あっという間に頓挫したコルシカ。しかし、そのユニークな試みには、一定の評価をしたい。大ブレークのきっかけになるか?
    <月刊誌「フルコンタクト空手」を収録しているところにも、注目!

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<どうでもいい独り言>

昨日、道場で久しぶりに本格的な組手をしました。
組手というのは、自由形式の闘いというか、スパーリングというか・・・要するに、お互いに殴る蹴る。(笑)
昨日は、日頃からお付き合いしている、他の道場の人たちとの合同稽古だったのですが。

そこの黒帯連中が、やたら強い!

久しぶりに、ボコボコにされました。いや、ホントに。
鳩尾(みぞおち)にアッパーを2連打で放り込まれて、完全に体が「く」の字に・・・!息が止まるような猛烈な痛みも、しばらくぶりに思い出しました。
<もう一発もらってたら、立てなかったな・・・。

私も9年稽古を重ね、そこそこ強くなってきたとは思っているのですが。

・・・まあ、まだまだということでしょうね。
「生涯武道」を追求する者として、ゆっくり時間をかけて、技を磨いていきましょうか。

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昨日の組手で足首を痛め、今日は足を引き摺って過ごしました。
職場の先生にも、「足、どうしたの?」と聞かれたので、「大勢に蹴られました」と答えておきました。(笑)

明日・明後日と、近畿イニシアティブの中級研修なのですが、しっかり歩けるかなあ・・・?1日経って、ずいぶん回復してはきましたが。

今回の研修では、何人も知り合いの方がいらっしゃるので、恥ずかしいですねえ。
もしこのブログを先に読まれていたら、未熟者ゆえの負傷、とそっとしておいてください。
 

2009-10-10

電子書籍、よろずトピックス 2009.10.9

 
大型の台風が日本を縦断しましたが、皆さん大丈夫でしたでしょうか?
ウチの図書館は、1階非常口の隙間から雨水が入ったようで、小さーい水溜りができていました。資料の被害はゼロで、問題はなかったですけれど、すごい雨風だったのですね。

ところで。
以下の写真は、私の娘から妻への反省文。
連日の兄弟ゲンカを見かねた妻が爆発したら、娘から、そっとお手紙が届いたとさ。


反省に加えて、お母さん大好きっていうフォローをちゃんとしているのが、3年生の小癪なところ。(笑)

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さて、今日の本題。
電子書籍について、いくつかニュースがありますので、それらを紹介していこうと思います。

NIKKEI NET「グーグルの書籍検索訴訟、11月に修正和解案提出へ」
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djDBX4240.html

Googleブック検索を巡り、Googleと著作権団体(米作家団体、米国出版社協会)間で、和解が合意されていたのは、ご存じかと思います。

しかし、この和解案には多くの反対意見が寄せられた上に、米司法省からも和解案を承認すべきでないという助言がありました。
そうした動向を受けて、原告の要請にもとづき、和解案再検討のため最終審理が延期されることが決定していました。

今月7日に予定されていた公聴会に代わって、現状を確認するための会議が開催され、11月9日までに新たな和解案が提出されることになりました。

ベルヌ条約によって、日本の著作権者が同和解に巻き込まれた事実に見られるように、ことは非常に大きくなっています。
少なくとも前回の和解案においては、原告と被告の間に留まるレベルではありません(もちろんそれは、集団訴訟という形態によるものかとは思いますが)。時間をかけてでも、ベストの方法を選択すべきでしょう。

Googleは半ば、こうした訴訟を起こされることを十分に予想した上で、アクションを起こしていると思います。今回の世界中からの反対意見も、想定していたとは思いますが?

いささか短絡的な見方ではありますが、あらゆる本がネット上で全文検索+閲覧可能になるというは、一つの理想形だとも思っています。
<個人的には、紙の本、大好きですが。
何とか、著作権者や出版社と折り合える形で、こうしたサービスを実現して欲しいと思います。

Googleのブック検索を巡る動きについては、一度この場で整理したいと思いつつ・・・。

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さて、次のネタにいきます。

10月7日毎日新聞 「米アマゾン:英語版電子書籍端末、日本など100カ国発売」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20091008k0000m020044000c.html

Amazon.com Kidle販売ページ
http://www.amazon.com/dp/B0015T963C/ref=ed_kindlejp_tcg3?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=007QVZQ3Q1PTWH1BNY8X&pf_rd_t=101&pf_rd_p=467195396&pf_rd_i=489986

電子書籍を読むための携帯用端末で、史上最も売れている機械・・・というと、Amazon.comの出しているKindleでしょう。
Amazonは正確な発売台数を公表していませんので、推定ではありますが、「アマゾンが扱う数百万の商品の中で、最も売れている」とのことです。

そのAmazonが、Kindleをアメリカ以外の100ヶ国以上で発売すると、7日に発表しました。同社Webサイトにて予約を受付中で、19日に発送開始とのことです。
残念ながら、日本語書籍には対応していませんが、「アマゾンのサイトを通して英語書籍を購入している顧客は多い」(Amazon)ため、一定の需要が見込めるとの判断のようです。

このKindleが爆発的(と言ってもいいでしょう)売れている最大の理由は、豊富なコンテンツを紙媒体よりも安く購入できることでしょう。
本体は279ドルしますが、6インチディスプレイ搭載で、多くのベストセラーなどを安価に購入し、快適に読むことができます。売れ筋本の多くが、9.99ドル=1,000円弱で販売されていることが多いのも、大きな魅力!
Amazon公式サイトによれば、コンテンツは何と35万タイトル(!)、New York Times紙のベストセラー112タイトルのうち、104タイトルを提供しているとのことです。

雑誌・新聞のコンテンツも提供されており、新聞などを読むのに適したKindleDXは、9.7インチモニターを備え、購読すれば自動配信されるのが魅力的です。
日本では同日、毎日新聞が英字新聞"Mainichi Daily News"を有料配信すると発表しました。月額9.99ドルですので、これも紙媒体で購読するより、ずいぶん割安ですね。

今まで、失敗の歴史であった電子読書用端末、Kindleがその歴史を変えるのでしょうか?
個人的には、紙の本への強い愛着8割、こうした新しい取り組みを試してみたい気持ち2割くらいでしょうか。
もし日本語で、同様の状況が生じれば、Kindle買ってしまうかな?

なお、電子書籍読書用端末については、以前伺った朝日新聞社の筑瀬重喜さんのお話が、よく整理されていました。以下のエントリーの中で、レポートしています。

5月25日エントリー「Android or EZブック?」
http://karatekalibrarian.blogspot.com/2009/05/android-or-ez.html

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電子書籍ネタを、もう一つ。

10月7日朝日新聞 「雑誌販売サイト『コルシカ』開始--出版社からは『著作権の侵害』の声も」
http://www.asahi.com/digital/cnet/CNT200910070055.html

株式会社エニグモ
http://www.enigmo.co.jp/

私、全く知りませんでした、このエニグモ社とコルシカ。
要は、雑誌をWebで自由に読むことができる有料サービスのようですが。

朝日新聞によると、「出版社からの利用許諾などを得て電子データを提供しているわけではない。雑誌は取次を通じて販売するが、エニグモが独自に雑誌をスキャンすることで、電子データ化している」そうで。
出版社には、個々に許諾を取ったり、契約を交わしたりしているのではないようですね。

試みとしてはユニークですが、著作権的に非常にグレーな部分で、運用をしているように思います。
報道のあった7日にグランドオープンしたばかりですから、まだ今後の展開は判りませんが、すぐに裁判でも起こされて、あっと言う間に停止に追い込まれそうな気も・・・?

・・・と思っていたら、早くも続報が。
日本雑誌協会の中止要請を受けて、協会加盟出版社のコンテンツの販売・閲覧を中止したとのことです。
ただ、「販売を望む出版社もある」とのことで、サービス自体は続けるそうです。
さてさて、今後の同社の動向に注目です。

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<今日の小ネタ>

  • INTERNET Watch 10月7日「ニコ動調査、国会図書館の蔵書データ有料配信『利用したい』が5割弱」
    http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091007_320134.html
    「利用したい」が約46%、一方で、1冊につきどのくらいの金額までなら利用したいかという問いに対しては「100~300円程度」が最多で42%。

  • J CASTニュース 10月7日 「西日本初の物流拠点開設 書店業界はアマゾンに戦々恐々」
    http://www.j-cast.com/2009/10/07051017.html
    ついに関西にもAmazonの物流拠点が。関西でも、当日本が届くように。リアル書店への影響は?

  • 毎日jp 10月11日 「阪神大震災:記憶を後世に 神戸大付属図書館、防災未来センターが合同資料展」
    http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20091011ddlk28040194000c.html
    大学図書館が、公立機関とコラボ。これも、産官学連携の一つか。被災地・神戸からのこうした情報発信を、高く評価したい。

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<どうでもいい独り言>

昨夜、某大学の知人とビールをご一緒しました。
いわく、今年12月にホノルルマラソンに出場するそうで。
日頃から走っている訳でもないそうですが、お知り合いの勧めで突然参加することになったそうです。

最近、別の知人もマラソンに熱中しているそうで、ずいぶんスマートになったご様子。<O大学H岡さん。

前の部署の4年間で、5キロも体重が増えた私としては、大いに気になるところです。
私、線は細いのでパッとそうは見えないのですが、この数年ふくよかになっていくお腹。子どもたちからは、早くもメタボ呼ばわりされています。

ちょうど先週、健康診断があったのですが、62キロくらいで、やせ率5%。
過去の記録を見ると、前の部署に行くまではずっと58キロ前後、やせ率10%以上。
・・・これは・・・ムムム。

とりあえず、知人二人にも感化され、今日は2キロほどジョギングしてきました。メタボ空手家にだけは、ならないようにしませんと!ハート様にならないように!(ネタが古!)
 

2009-10-04

丸善+TRC=? 来年2月、経営統合へ・・・かたや凸版は?

 
iPhoneを買ってから、すっかり音楽を聞く習慣が付いた私。
我が家のコンポは、年季が入っていて、もはやCDは聞くこともできない状態でした。
そこで!
全財産をはたいて(嘘)、新しいミニコンポを買ってしまいました。


iPhoneをドックに挿せば、そのまま再生可能です。今までため込んだMDとiPhoneを両方使えて、スマートな機種を探していたので、大満足!

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さて、今日の本題。
数日前のニュースなので、ご存じの方も多いでしょう。
大日本印刷(以下、「DNP」)グループの大手2社、丸善とTRCが、2010年2月に経営統合することで合意したそうです。

大日本印刷「子会社の異動(設立)に関するお知らせ」
http://www.dnp.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2009/09/29/090929_2.pdf

概要であれば、以下のサイトをご覧頂くといいでしょう。

日経BP 「DNP傘下の丸善と図書館流通センター、2010年2月に経営統合へ」
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090930/185088/

IT media Newa 「ジュンク堂・丸善・図書館流通センターが経営統合へ DNP傘下に新会社設立」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/29/news074.html

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両社は2010年2月1日をめどに、「CHIグループ株式会社」を設立して経営統合を進めます。そして両社は、CHIの完全子会社になります。
さらに、DNP傘下のジュンク堂は、CHIの経営体制構築の進捗状況を踏まえた上で、CHI設立後3年以内をめどとして、経営統合に参加する方向です。

経営統合に際し、いわゆる出版不況(4年連続前年割れ)、新刊本の返本率40%台といったことを背景として挙げ、出版流通業界の様々な課題に対する解決への取り組むとしています。

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CHI設立以降、「強力に推進」する事業として、「図書館業務受託事業の強化」と「大学向け書籍販売事業の強化」が挙げられています。

特に「図書館業務受託事業の強化」においては、通常の整理業務だけでなく、「図書館スタッフ向けeラーニングシステムを構築することにより、サービスの向上と業務の効率化・コスト削減を図」ることとしています。
「図書館スタッフ向けeラーニングシステム」って、どういうものをイメージしているんでしょうね?

ちなみにCHIの事業内容は、以下としています。
書籍及び雑誌等の販売、学術情報その他情報提供サービス業、並びに図書館業務の請負及び図書館等の教育施設の運営代行、建築工事の設計・管理及び請負業、図書、雑誌の出版業等の事業を営む会社の株式を保有することによる当該会社の事業活動の管理 他

「図書館等の教育施設の運営代行」というのは、図書館以外にも進出していこうということでしょうか?また、「建築工事の設計」などが明記されているところも、注目です。
<もしかして、今までもTRCがこうしたことを掲げていたのかも??

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そもそも印刷業界にとっては、最大の顧客であった出版業界の不況は、まさに死活問題なのでしょう。
そうした文脈においては、DNPに代表される、出版業界そのものの変革へ取り組もうという動きは、ごくごく自然なことなのかもしれません。

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そして、DNPに対抗するかのように、積極的に動いているのが凸版印刷です。
6月に凸版印刷は、紀伊国屋書店と大学向け各種システムの提供で業務提携すると発表しました。そして今回、やはり紀伊国屋書店と電子書籍配信サービスで協力する、と発表がありました。

凸版印刷 「紀伊國屋書店、凸版印刷が図書館向け電子書籍配信サービス「NetLibrary」における協業で合意し、出版社向け新ビジネスモデルを構築」
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease980.html

<参考>
IT media News 6月2日記事「凸版印刷と紀伊国屋が業務提携」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/02/news010.html

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加えて凸版印刷は、雑誌のデジタル展開支援サービスを開始するという発表も行っています。

凸版印刷 「凸版印刷、雑誌のデジタル展開支援サービス「MAGABANK(マガバンク)」を開始~雑誌のデジタル化を無償で実施、参入コストを抑えた有料配信、プロモーション展開が可能に~」
http://www.toppan.co.jp/news/newsrelease979.html
<凸版印刷のWebサイト、見出しが長過ぎ!(笑)

同サイトによると、デジタルデータ制作・管理から、有料販売の収益管理、立ち読み手法などによるインターネットでの雑誌プロモーションまで、無償で提供するとのことです。これにより出版社は、初期参入コストの低減、管理負荷の低減が図れるとのことです。

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凸版印刷も、この雑誌のデジタル展開支援サービスにおいて、「多くの出版社の参入による雑誌のデジタル配信市場全体の拡大が、現時点での雑誌業界全体の課題と考え」ているとのことです。

これはDNPと同じく、出版業界の直面している問題そのものを解決しようという考えと思われます。こうした考え方そのものが、従来は全くなかったものだと言っていいのでしょう。たぶん。

こうした印刷業界の取り組みが、出版業界の構造是正に一役買うことができるのか?そして、その結果、大学/短大図書館にどのような影響を及ぼすのか、読者がどのような恩恵を得るのか?
う~ん、難しい問題ですね・・・。みんなで一緒に考えましょうよ!
(・・・と今日も、取りとめなく終わります)

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<今日の小ネタ>
  • IT media News 「Googleの検索ツールに『1時間以内』など9つの新機能が追加」
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/02/news021.html
    これで何か速報が飛び込んできたときに、素早いチェックが可能に。

  • INTERNET Watch 「Google、Webページの自動翻訳ガジェットを公開」
    http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091001_318670.html
    独自の優れた翻訳機能が、ガジェットとして公開。
    「小泉八雲」を(「Yakumo Koizumi」ではなく)「Lafcadio Hearn」に、「関西学院大学」を(「Kansai Gakuin University」ではなく)「Kwansei Gakuin University」に翻訳できるのは、Googleだけ?

  • IT Pro 「Googleの書籍デジタル化和解案が頓挫,合意内容見直しで新たな局面へ」
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090929/338043/?ST=system
    Googleのブック検索和解案、やはり抜本的見直しは避けられず?
    ブック検索については、一度この場で纏めてみる・・・と言ってみる。
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<どうでもいい独り言>

前回のエントリーで、全国図書館大会U40プレミアセッション(大阪会場)のご案内をしました。
http://karatekalibrarian.blogspot.com/2009/09/future-librarian-u40.html

PR活動ということもあり、最初の雑談や、この「どうでもいい独り言」を抜きにして書いたのですけれど。
いつもこのブログを読んでくださっている方から、厳しいご意見が。
「雑談や「どうでもいい独り言」がないと、メリハリが全く効いていない」だとか、「これらがないと、意味がない」とまで。(笑)

いや~、参ったなあ。
・・・雑談が役立っていると、褒めてくださった?それとも、励まし?あるいは・・・??